内容説明
花街、三業地、遊廓、岡場所、赤線地帯、カフェー街……
「街歩きの達人」が読み解く「ロマン」の正体
失われゆく「街の記憶」を求めて
全盛期、昭和時代の花街地図付き!
かつての花街、三業地、赤線、闇市、横丁の類いは、今後も長期的に見れば、まだまだ消滅していくだろう。
となれば、やはりそれらの場所を今のうちに訪ね歩いて、最後の記録をすることが重要であろう。
それは、近代日本の産業、軍国主義、敗戦、占領、貧困、女性の歴史を記憶することにもつながる。
それが本書の隠れた意図である。(「はじめに」より)
「夜の街」の残り火を灯す43の街の物語
二子玉川、二子新地/亀有、金町、松戸/森ヶ崎、穴守/平井、新小岩、小岩/北千住/立石/大井、大森、品川/高円寺/中野、新井薬師/中野新橋/阿佐ヶ谷/駒込、王子/大塚/渋谷円山町/五反田/新宿十二社/湯島、根津/白山/四谷荒木町/人形町/芝浦/麻布十番/赤坂/玉の井、鳩の街/南千住/洲崎/尾久/亀戸/八王子/立川/新丸子
目次
序章 花街とは何か
第一章 境界の街(二子玉川、二子新地/亀有、金町、松戸/森ヶ崎、穴守/平井、新小岩、小岩)
第二章 近郊(北千住/立石/大井、大森、品川/高円寺/中野、新井薬師/中野新橋/阿佐ヶ谷)
第三章 山手線界隈(駒込、王子/大塚/渋谷円山町/五反田/新宿十二社)
第四章 都心(湯島、根津/白山/四谷荒木町/人形町/芝浦/麻布十番/赤坂)
第五章 下町(玉の井、鳩の街/南千住/洲崎/尾久/亀戸)
第六章 郊外(八王子/立川/新丸子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
22
『三業地とは何か。「芸妓屋」(置屋ともいう)、「料理屋」(料亭ともいうが、本来の料亭は新橋、赤坂、柳橋にある料理屋のことだけを言った)「待合」に三つの業種からなる街である。』こういうことを知っている人がどんどん減っている今だからこそ、記録に残す必要がある。2021/09/24
元気伊勢子
7
東京には、たくさんの地域で花街があったことを知らなかった。井伏鱒二「荻窪風土記」でも鰻が取れたことに驚いたが、セレブタウンとして有名な二子玉川で鮎が取れ、遊園地があったことにも驚いた。東京という街を知りたくなってきた。2022/11/12
まめ
3
【図書館】性産業が税収や雇用を支えていたことがよくわかる。良くも悪くも、昔は遊びに行くことがオープンだったのだろう。女性の社会進出と倫理観の変化で、現在はダークなイメージがつきまとう。一方で、男性の性欲は昔から変わっていないだろう。どこへ向かっていったのか?2022/09/08
y
3
花街なんて全く縁がなく、三業地っていったい何?という興味で読みました。が、紹介されている場所は意外と縁があり、写真も直接行ったことがなくても馴染みのある感じでした。 それぞれの街のなりたちと変化がわかり、面白かったです。2021/10/06
Ted
2
'21年5月刊。△都内のかつての花街を巡った散策記。2021/11/07
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