内容説明
ビリー・ザ・キッド――。西部開拓時代のアメリカを席巻したガンマンで、強盗犯罪を繰り返した義賊。21人の人を殺し、わずか21歳で死んだ男の存在は、数々の西部劇映画に描 かれ、今もアメリカの人々の記憶に深く刻まれた鮮烈なアウトロー・ヒーローの足跡を、実際の場所に訪ねたノンフィクション・ルポ「夭逝伝説」と、アメリカの文化、文学や歴史に 関する数々の疑問を旅の中から描き出した「アメリカのありふれた町で」を収録。長年にわたりアメリカ音楽・映画・文学について執筆をつづけてきた著者が、アメリカの人々の “ルーツ”を探求した一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
妖湖
1
図書館本。筆者のアメリカに対する強い思い入れはよく伝わってきた。ただ話があちこち飛ぶので、ちょっと話の筋を見失いがちになる。後半の「ビリー・ザ・キッド」の話はルポというより筆者がこうあってほしいなという願望ではないかな。なぜ「ミステリマガジン」の連載だけでまとめなかったのか。雑誌掲載の時の写真を見たかった。2021/12/04
ひるお
0
アメリカのありふれた町で、犯罪に手を染め、あるいは自らの才を生かし、運命的な出会いをし、生きて死んでいった人々。ローズヴェルトに柔道を教えた男、ホテルに取り憑いたクラーク・ゲイブルとキャロル・ロムバード、さらにはブッチとサンダンス、ビリー・ザ・キッドといった“大物”まで。いずれも死の色が濃く、時間の経過がさらなる不穏さを生んでいる。アメリカの西部劇は怖い。なんだか命の質感が違うような感じがする。2025/02/26
chinaishingoo
0
思ってたのと違った。アメリカのありふれた街が浮かんでこない。作者のお考えばかりが記され、旅情感も薄く、面白くなかったなあ。ビリーザキッドの章が特につまらん。2022/02/22
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