ロバート・ツルッパゲとの対話

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¥1,980
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ロバート・ツルッパゲとの対話

  • 著者名:ワタナベアニ【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • センジュ出版(2021/10発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784908586071

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内容説明

「君たちに足りないのは哲学だよ。知らんけど」

国内外で活躍を続ける写真家・アートディレクターのワタナベアニ氏による初著書。海外と国内とを行き来する著者による、この国の「哲学」について。「自分がしたいことを考えず、与えられたことだけをこなして自分を騙してしまう。これが哲学の不在です」と、著者はそう語ります。私達はいま、自分に正直に生きているでしょうか。“大人の幼稚さを通過して、もう一度純粋な子どもの目を取り戻したい、そんなあなたへこの本を贈ります。哲学の世界へようこそ。

【著者】
ワタナベアニ
1964年横浜生まれ。写真家・アートディレクター。広告プロダクション、株式会社ライトパブリシティ勤務を経て、独立。「45R」などのクリエイティブディレクションを手掛ける。日本テレビ『anone』ドラマポスターで日本写真家協会・優秀賞を受賞。雑誌・広告・ファッションカタログ、国内外での写真展を中心に活動。

目次

客観的なまえがき
ワタナベアニの前書き
ワタナベアニの前書き その2

1 哲学者とサラリーマン
2 殺人と不倫
3 竹刀とラケット
4 ラノベとワイドショー
5 パラレルとワールド
6 ウィトゲンシュタインと少年ジャンプ
7 名詞とパラダイム
8 野外とフェス
9 サバティーニとスターバックス
10 西葛西とニューヨーク
11 ソクラテスとツルッパゲ
12 デュシャンとゴッホ
13 75億人とカサブランカ
14 ビキニとオオトカゲ
15 ソーシャルとメディア
16 ガラパゴスと世界のサカモト
17 古民家カフェと干し柿
18 ムクドリとワゴンR
19 お金と倍数
20 気づきと学び
21 生きていると死んでいる
22 求めると求められる
23 パリとベルリンのカフェ
24 美容師と料理人
25 キム兄とホームレス小谷
26 ランプと自殺
27 名刺と空港

ロバート・ツルッパゲとの対話
後書き

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

69
図書館本 ロバートツルッパゲとはいかなる人物なのか?その正体は著者の内部に存在する、生きるためのセンス。決して表紙の彼ではありません。哲学書と言うにはとっつきやすく、エッセイと言うには深い本で、クスクス楽しく読みました。「哲学=センス」みんなも心にそれぞれのロバートツルッパゲが居るのだろうか。わたしには居ないが、作ってみるのも面白いかもしれない。知らんけど。2020/07/07

Y2K☮

32
3回目。売れてナンボは生きる上で不可避の真理だが、それを振りかざした途端に著者も柵の中の羊に見える。もし次作があるなら、もう少し度の高い眼鏡をかけたうえで私のような現代美術的「うすらバカ」を断じてくれると助かる。自分が何をしたいかに忠実になれと謳っているけど、それを始めたい人が本書を読み込んだら逆に萎縮してしまう気がする。でも他人に流されず、且つ周囲に気を配れる姿勢の必要性を説いてくれる点でとても優しい一冊。厳しさと優しさ。己と他人。矛盾は答えではなく問い。己だけの答えを探す過程こそすべて。また読みます。2022/10/19

Y2K☮

31
オヤジギャグに大笑い。と同時に恐れ入って俯く。これは何度も読む。レッツブックオフと云われても手離せない。「仕事とは自分を殺して我慢することだ」って皆思ってない? 私は今年の2月までそう思ってました。「望むのは俺よりも能力が高い人からのダメ出し」というのは? 生温い賞賛に甘んじたくないと云い切れますか? 試しにこの本いかがでしょう。多分普通の書店ではあまり置いてないけど。レッツABCレッツ読書のすすめ。言葉を惰性で使って気づかぬ劣化。そんなの嫌だ。作家になるんだ。また弛んできたら真率なロバートに叱られよう。2020/05/01

Y2K☮

27
とても繊細な人だ。それが表に出すぎると煩わしい。たとえば「気づき」「学び」「癒し」などの言葉を嫌うくだり。趣旨は理解できる。でも感じたことは素直に表現すればいいわけで、主体性がないとか言われても「それであなたに迷惑をかけましたか? むしろその横槍が迷惑です」となる。ただ彼の駄目出しのおかげで己の甘さに気づくことも確かにある。ぐさっと刺さる有意義な駄目出しをしてくれる人はあまりいない(刺すだけなら簡単だが)し、お節介が多いと疲れてしまう。この本ならオヤジギャグをスルーすることで反撃できるからちょうどいい。2020/07/09

Speyside

22
写真家である著者によるエッセイ。毒舌かつオヤジギャグ満載、読者を煙に巻くようなところもあるのだが、オヤジギャグのはざまに本質を突く洞察が散りばめられている。 著者は一貫して「自己判断の放棄」への警鐘を鳴らしている。例えば、「気づき」「学び」という言葉がなぜ気持ち悪いのか。「気づいた」「学んだ」と言えばいいところを「気づきを得た」「学びがあった」と言い換える心理は何か。「赦し」「救い」などと同じ宗教用語の文法であり、発言の主体を明確にせず、他人に責任を委ねているからだと喝破しており、なるほどと膝を打った。2020/06/24

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