内容説明
次世代医療として世界中で研究が進む再生医療。新たな成長戦略として有望視している日本も、その実用化を強力に推進している。実はすでに身近な分野での適用が始まっていることをご存知だろうか。特に注目されているのが、患者自身の身体から採取した幹細胞を培養・投与する治療法である。本分野の最前線で活躍する著者が、この培養幹細胞治療を中心に、再生医療のあゆみと実際の治療、今後の展望についてわかりやすく解説。再生医療の今がわかる一冊!
目次
ES細胞
iPS細胞
体性幹細胞
がん化
第二種再生医療
自家脂肪由来間葉系幹細胞
培養幹細胞治療
再生医療
セルセラピー
ティッシュエンジニアリング
変形性関節症
脳梗塞後遺症
リンパ浮腫
筋萎縮性側索硬化症
ALS
薄毛
増毛
若返り
特定認定再生医療等委員会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
82
2012年山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞し、2014年に再生医療の安全性の確保に関する法律が施行された。現在認可された施設は、厚生労働省のホームページに掲載されている。著者らがアヴェーニューセルクリニックで行なっている再生医療は、自家脂肪細胞由来の幹細胞を用いて行うもので、対象疾患は変形性膝関節症や脱毛症、靭帯と腱の損傷、皮膚の加齢性変化、リンパ浮腫、脳梗塞、ALSなど。しかし自由診療のためかなり高額であり、効果もまだ確実とは言い切れない。今後は益々最先端技術を売りにした医療機関が増えるのだろう。2021/09/19
志村真幸
0
著者はアヴェニューセルクリニックという病院で、実際に再生医療にとりくんでいる医師。 本書は、幹細胞を用いた再生医療において、いまどのような治療が行われているかを具体的に示したもの。あまりニュースにならないので、よく知らなかったが、臨床の現場でここまで実用化が進んでいるとは知らなかった。 膝の痛みや脱毛症、リンパ浮腫、ALS、動脈硬化症などに実際に使われるようになっており、その予想以上の進展ぶりには驚かされる。幹細胞を使った医療は、完全に実用段階に入っているのである。2021/08/06
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