内容説明
これまでの旅でさまざまなものを買い、持ち帰ってきた。それらはたいした脈絡もなく、そのときどきに欲しいと思ったものにすぎす、ガラクタとしか呼べないものも数多い。
振り返ってみると、なんでこんなものをわざわざ買ったのか自分でもよくわからないものもある。さすがにどうしようもなくなって処分してしまったものもけっこうあるが、いずれはすべてのものがなくなってしまうだろう。そうなる前にこのようなものにまつわる話を書き留めておこうと、この本を書くことにした。僕と妻が旅で何を買い、あるいは買い損ない、そこでどういう話があったのかをお楽しみいただければ幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
11
ご夫妻が世界中を旅して手に入れた絵画、妙な人形、バケツ、すり鉢、キリム、絨毯、置物の数々。写真で見ている分にはいいなあ、すごいなあって思うんだけど、実際にこれ全部おうちに並ぶとなったら、別の苦労がありそうww 鬼がわらみたいにカエル等の生物が載ってる素焼きの瓦、耐久性はまったくないんだろうけど、とてもかわゆくていいものだなあと思った。2022/09/17
unichin
8
旅行作家蔵前仁一さんの新刊。十代の終わりに出会い、読み続けてきた作家さん。数十年にわたり旅先で買い求めてきたその土地の雑貨、旅人が死んだらタダのゴミになってしまうもの。でも、その物たちには旅したものの思い出が詰まっている。コロナ禍で旅ができなくなった今こそこのような本が生まれたのでしょう。夫妻が旅の間中繕い繕い着古したベスト、本当に素敵です。2021/06/04
ジュースの素
1
初期の頃からずいぶん彼の本を読んで来た。漫画の力と文章力でどんどん読ませた。イエメンなど他の会社が手掛けない所の本もあった。その彼が各地で買った物はなるほど〜!私とは趣向がかなり違うなぁ。笑 ガラクタにしか見えない物も。赤ちゃん用の風呂なんて最たるモノ。2023/11/14
♪ぶるぼん
1
著者と妻が旅先で購入した品々と旅の思い出が綴られています。私は旅先で器とか布とか絵とか、まぁ買い始めたら止まらないものは目に入れないようにしてますが、こちらの本はそういうものを買い集め、それを残しています。一つ一つ見ていくと面白い。これ、買ってもいらないだろ〜と思うようなものから、これは好みだわと思ったものまでいろんな国のいろんなものが載っています。 旅行に行けない今、旅先の話も興味深く読めました。面白かったです。2021/10/24
小梅
0
若い頃、蔵前さんの旅行記はヘタレ旅行者だった私のバイブルでした。旅で手に入れた様々な物が蔵前ワールドで面白かったです。2021/09/23