内容説明
蔵前仁一(編集担当)から
────田中真知さんの新刊『孤独な鳥はやさしくうたう』は、真知さんがこれまでの旅で出会った人々の話と、真知さん自身および家族の話が中心になっています。とても不思議な写真を撮る写真家(「十年目の写真」)、手づくりの絵本を送ってくれた画家(「クマおじさんの贈り物」)など、ほろりとさせられる話ですが、ぜひ読んでいただきたいのは、「追いかけてバルセロナ」です。ギリシアで出会った日本人女性に一目惚れした真知さんは、その人をバルセロナまで追いかけて必死に探し回ります。こう書くとちょっと危ない話ですが、それがどのような結末になるか、ぜひお読みいただきたい。長年のあいだ距離のあった父との再会と別れを綴った「父はポルトガルへ行った」は、本誌に連載当時から僕のベスト・エッセイの一つでしたが、それも本書に収録しました。切ないけど心に響く話です。ぜひ読んでみてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
13
スーダンのハルツームで出会った青年が教えてくれた歌や美しい場所は、彼だけにしか聞こえない、見えない。そういう歌を聴いている人はきっと幾人もいるんじゃないか、と思った。もしかしたら、旅人である著者もまた聴いている。見ている。抱いている。この本は、著者の抱いているものと、相手の抱いているものとが触れ合った時、共鳴して鳴る美しい音楽のようだ。 2016/10/27
belle
3
世界各地を旅する著者はいろんな場所で「うた」を聴く。旅の仲間は行く先々で望むと望まないに関わらず現れる。読みはじめて小説かな?と思ったり。2017/04/24
あやこん
1
『たまたまザイール、またコンゴ』がすごく面白かったので、奥さんとの馴れ初めが書いてあるというこちらの本へ。1996年から2008年の間に書かれた紀行文。旅で出会った色々な人たちの話もいいし、妻になる人を追いかける話も父の話も良かった。文章力だけでなく、視点がいいのだと思う。2020/08/06
シトラス
1
紀行文は大好きだけど、ちょっと思ったものと違う。 でも、奥さんとの出会いを書いたものなどは面白い。旅に出ても暮らすようには過ごさないから、非日常をあくまでも過ごしザ観光をする私には面白く読めた。2016/01/30
アルクシ・ガイ
1
父親のエピだけが記憶に残っている。再読したい一冊です。
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- DVD
- 野田ともうします。




