内容説明
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ある日のこと、ハローワークで見つけた遺跡発掘調査事務所の求人。考古学のことはわからないけれど、なんだか面白そうだなと思い始めた遺跡発掘の仕事にどんどんはまっていった著者が、得意なマンガでその一見地味だけど奥深い仕事の内容を楽しく深堀りし紹介する、初めての発掘ワーク・マニュアル。表面の土をはぐところからはじめ、近世から縄文まで、深く掘り下げるごとに変わる、特徴的な出土品も紹介、考古学の基礎も学べる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
25
【拾読】考古遺跡発掘って仕事なんだという驚き。なんならハローワークで見つけていました。雇われ仕事なのでなにか大物が見つかって儲かる、というわけでなく、日々掘って、記録して、保存して、と地味で根気も必要。そして野外だから肉体労働となかなかしんどそう。でも日常的に縄文や弥生の土器を掘っていたり、でてきた住居跡の変化に気づいたり、縄文人と同じ空を眺めているんだなぁと感じたりするのはなかなか素敵な職場。『弥生の方形周溝墓なんか出ると震えますよ』『魂が』という同僚の言葉を聞いて、やっぱりそういう人が多いのだと納得。2024/12/14
やま
14
漫画なので分かりやすい。遺跡の発掘や遺物の整理などに携わる方がかかれているので、現場感がにじみ出ています。発掘調査のように上のほうに埋まっている近代から歴史をさかのぼっていきます。発掘調査は子供のころ憧れていた仕事でしたので、そんな世界を垣間見て楽しかったです2021/11/08
ちゃみ母
11
発掘調査の民間会社があるって知らなかった。ざっくりとお仕事のことがわかった。調査員さんの地面を見極める技術に感心した。経験に裏打ちされた観察眼と直感的なものもありそうで興味深い。発掘するだけなら破壊になってしまうから、調査して丹念に記録することが重要と。なるほど。一番の保存は掘らないこと。なるほど、なるほど。その時代に生きていた人たちを尊重する気持ち、愛にあふれていて良い本だった。2023/07/06
月をみるもの
11
まったく読者層が重なってなさそうな気もするのですが、こちらもぜひ読んでみてくださーーーい。 https://bookmeter.com/books/184111542021/11/07
chietaro
6
発掘の実態がわかる楽しい一冊です。計測は地道な作業ですが、大切ですね。現在の技術が最も良いと考えがちですが、後世に伝えることを考えると、アナログな技術も価値があると感じさせられました。2022/04/02