内容説明
現在はITシステムの開発にオープンソースソフトウェア(OSS)を利用することが当たり前になっています。
ただ、OSSのライセンスについてはまだまだ誤解があるのも現状です。
そこで、本書では、OSSライセンスを正しく理解するために著作権を主眼点において解説しています。著作物・著作権がどういうものかを理解してからOSSライセンスの条文を読めば、著作権行使の許諾条件が記載されていることが理解できるだろうという流れです。
著作権について理解してから、OSSライセンスについて理解する、そのような段階を踏んで理解することが苦手な人もいるでしょう。そこは少々我慢して、1つひとつ理解を進めましょう。
本書が読者のOSSライセンスの正しい理解に役立ち、OSSを上手に活用されることにより、読者のさまざまな活動に少しでもお役に立てば幸いです。
目次
CHAPTER 01 OSSの基礎
CHAPTER 02 OSSライセンスの概要
CHAPTER 03 OSSライセンスの都市伝説
CHAPTER 04 OSSを使ったビジネスで気をつけること
CHAPTER 05 トラブル回避のための基本的な施策案
CHAPTER 06 コンサル事例
CHAPTER 07 著作権法とNEC創立の関係
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
135
本書で紹介されるGPLは契約かライセンスか?という問題。GPLは契約ではないというのは確かに正論ではある。創始者もその思想で立ち上げた。しかし、注意も必要だ。行政系(IPA等)の見解はその線を採用しているのだが、司法関係者は契約だとみなす傾向が強い。現役の弁理士に相談すると、その点を注意される。本書に紹介される様な正論だけを信じないで、判例もバランスよく研究する必要がある。裁判で採用されない意見を信じ込むのは危険でさえある。2023/04/30
閑居
11
かなり高飛車というか自己主張の強い本。巻末になぜかNEC設立のエピソードが付されている(筆者がNEC出身らしい)。目新しいことは特にない。Linux Foundation が作ったFOSSポリシーも、SBOMも、SPDXも言及されていなかった。あまりおすすめできない本だ。2022/01/01
Weapon
3
仕事で必要に迫られ職場の図書館から。1冊目とはうってかわって、こちらは図解がたくさんでイメージが掴みやすい。「よくある誤解」を一つずつ紐解いて説明する章もあり、わかりやすかった。今回はこっちを後で読んだけど、逆順のほうが理解しやすいと思う。 ただ、随所に思いの強さが現れていて、内容に偏りがあるのでは、と読んでいて心配になった。ライセンスに対して誤解している例に対して、「盗人猛々しい」といった攻撃的な表現を用いたり、自分と見解の異なる弁護士などに対する過激な姿勢が目についた。この本だけを読むのは危険。2022/08/05
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