ハヤカワ文庫JA<br> 異常論文

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ハヤカワ文庫JA
異常論文

  • 著者名:樋口恭介【編集】
  • 価格 ¥1,364(本体¥1,240)
  • 早川書房(2021/10発売)
  • 寒さに負けない!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/15)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150315009

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内容説明

先鋭的なアイデアを架空論文の形で提示して話題を呼び、増刷なったSFマガジンの特集を書籍化。新たに十数篇の書き下ろしを追加

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

82
論文形式で書かれた小説。卒論を悩みながら書き、出来に恥ずかしさで「これは論文なのか?」と首を捻った頃を思い出した。その為か、あからさまな論文調よりも物語的な文体を見かけてホッとしたのは事実です。世界中の嘘が全て記憶される事に検索が掛けられるようになった「裏アカシック・レコード」。それでもアポロ計画の疑惑が中々、同時に導き出されたのが事実と見解混じりの真実の混在性を表しているよう。同時にデータの真偽に決定権を委ねるラストをどう受け取ればいいのやら。「SF作家の倒し方」は始終、ゲラゲラ笑いながら読んでました。2022/02/14

里愛乍

58
伴名練さん目当てで読み出したものの、いきなり円城塔さんに殴られる。「論文」とは各々のテーマについて論理的な手法で書き記した文章。それそのものの事実と現象が真実として論じられており、そこに心情は無く読み手の感情も共感も入る余地が無い。だが神林長平氏の解説で本書は読み手による「過剰な読解」にて面白さを感じる事が出来ると理解し、改めて読み直す。抑自分はSFを読む時、ストーリーやキャラクターよりまずその設定から楽しんでいるではないか。誤読上等。大いに楽しむべし。2022/06/16

ぐうぐう

36
ハヤカワ文庫JAの記念すべき1500番に相応しい一冊。論文の形式を用いることで小説の可能性を探るという意図で編まれたらしき本書だが、「異常論文とは論文に類似、あるいは擬態して書かれる虚構を指している。しかし、それは虚構でありながら虚構に留まることを許容しない」とあるように、作者達の各々の企みが異様な熱量を生み、編者の意図すら揺らぎかねない溶解と越境を促している。論文という形式だが、実に多様なスタイル、内容の作品が収録され、ゆえに異常論文の懐の深さが垣間見れるのだ。(つづく)2021/12/31

いちろく

26
主に現在活躍しているSF作家陣が「論文」をテーマに描いた短篇集、という印象で合っている? 正直に書くと、4分の1は独自論の論文形式であり理解出来たかあやしく、4分の1は短篇集として楽しめ、4分の1は論文というよりもレビューやエッセイと感じ、そして残りの4分の1は本作のテーマでもある虚構と現実がより混沌とした印象。各作品の所感は略。ただ、書店や図書館で内容に興味を持ち手に取った人が最初に目にするのが某氏のあの作品である点は、編者が意図的に読者をふるいにかけているのでは?と感じてもおかしくはないはず。2022/04/21

田氏

25
自分がいちばん好きなやつに「異常論文」という名が付された。それは今までメタフィクションとか実験小説とかと呼んでいたやつで、たとえばレムの『完全な真空』『虚数』しかり、シュテンプケ『鼻行類』しかり。思索に自身をどっぷり浸し、架空をより実在に近づける作業をつきつめていけば、その架空のなかにのみ存在する非在の理論もまた、実在性において記述される。となれば、その記述は「事実のなかにおける新しさの発見」を示すもの、すなわち論文となる。それが真実か虚構かは、観測によっていずれかに確定するものだろう。曖昧な中間でなく。2021/12/27

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