- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
娯楽なき「大人の社会」はありえない。ギャンブル後進国日本も、もはや禁止するのではなく、自己責任のもとにそれを認めるべきではないか。20世紀以降に誕生した都市で唯一百万人都市になったラスベガス。何も観光資源のない貧しかった小さな街、チュニカの大成功……。本書では、カジノ合法化がもたらすプラスとマイナスの影響を、アメリカの先例をもとに客観的に分析。日本で懸念されている「青少年への悪影響」「勤労精神の減退」「闇社会への資金流出」などは心配なく、逆に「失業率の低下」「地域振興」「税収の確保」などの経済的・社会的効果の方がはるかに大きいことを指摘する。 〈主な内容〉◎「カジノ」という不思議な空間 ◎カジノにはどんなタイプがあるか ◎パチンコはカジノか ◎カジノの経済効果と社会的コスト ◎カジノ経営 ◎娯楽産業(楽しませる産業)の哲学 生産と娯楽の両方に価値を見出す「大人の社会」への脱皮を提言した、異色の社会経済論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsu
15
★4 カジノ解禁に賛成する立場の本。 世界各地のカジノを紹介しながら経済効果などメリットを主張。 著者はギャンブル好きです。2016/08/27
Humbaba
5
カジノには良い面もあれば,あまり良くない面もある.しかし,カジノだけが他のものと比べて悪い存在であるかといえば,決してそのようなことはない.メリットとデメリットを評価して,その上で最もプラスになる選択をすることが重要になるだろう.2013/01/29
Kaz
2
カジノに行くから大人なのではなく、ギャンブルにハマりすぎない自制心を持っているから大人なのだ。ギャンブル依存症は、なりが大人でも中身は子供と同じ。そういう人が一定数存在する、ということが分かった。2016/09/14
washi
1
「勤勉」も大事だが「娯楽」も必要だ。1犯罪組織の関与をなくす、2儲けすぎない、3イカサマをなくすという観点からも、ギャンブルの合法化が必要。実態として賭博であるパチンコが「遊戯」として規制をすり抜けてるのは問題だ。「娯楽」を後ろめたいものと考える日本はどこか歪んでる。日本にカジノを作るのは良いことだ。同感。2008/07/07