ディスカヴァークラシック文庫シリーズ<br> 超訳 自省録 よりよく生きる エッセンシャル版

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ディスカヴァークラシック文庫シリーズ
超訳 自省録 よりよく生きる エッセンシャル版

  • ISBN:9784799327920

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内容説明

『超訳 自省録 よりよく生きる』が

さらに読みやすく、手にとりやすく文庫版になりました!



全身全霊で「今」を生きよ!

哲人ローマ皇帝の「内省」の記録。




※エッセンシャル版購入者の特典「よきリーダーになるために知っておきたいマルクス・アウレリウスの名言」が、書籍内のQRコードからダウンロードできます。



2000年間読み継がれてきた名著。

シリコンバレーの起業家たちが注目し、マンデラ元南アフリカ大統領、ビル・クリントン元アメリカ大統領など各国のリーダーが愛読してきた『自省録』。

哲学者でもあるローマ皇帝マルクス・アウレリウスによる人生訓が「超訳」となって読みやすくなりました。



(本文より抜粋)

027 自然にしたがって生きよ

自分のことをすでに死んだ者 、

現在この瞬間までに人生を生きつくした者として考えること。

そして残りの人生を、自然にしたがって適切に生きること。(7-56)



124 目を覚まして現実を見よ

正気に戻って、自分を呼び戻せ。

眠りから目を覚まし、

君を悩ませていたのは夢にすぎないと気づいたら、

まどろむ前に見ていたように、

いま目の前にある現実をさめた目で見つめることだ。(6-31)



(「はじめに」より一部抜粋して掲載)

マルクス・アウレリウスは、紀元2世紀に生きた実在のローマ皇帝だ。そして『自省録』は、彼が激務のかたわら就寝前につけていた「瞑想記録ノート」である。彼はまた、古代ギリシアにはじまるストア派最後の哲学者とされている。



就寝前の瞑想で一日の振り返りを行い、胸中の思いに対して自問自答し、最後に結論として自分を戒め、自分を叱咤激励することばを書く。

このプロセスがセルフセラピー(=自己治癒)にもなっていることが、本文を熟読していると理解されることだろう。



この本は聖人の教えとして読むべきではない。生身の人間であったマルクス・アウレリウスの肉声を聞き取ってほしいと思う。

約2000年の時空間を超えて、現代に生きる人間にも響くものがあるはずだ。



エッセンシャル版では、全体で487章ある長短さまざまな文章から、現代に生きる人にとって意味をもつと思われる180章を厳選して翻訳した。

意味がよく伝わるように、原文にはない表現を補い、逆に削除している箇所もある。翻訳にあたっては、参考文献にあげた日本語訳と英訳には、たいへんお世話になった。

セレクトした文章にかんしては、可能な限り全文を収録するようにした。

すでに見てきたように、『自省録』のスタイルは、結論が先にあるわけではないからだ。

そのかわり、原文にはない「小見出し」を内容要約としてつけ、内容別に配列し直している。



「人生は短く、いつ死ぬかわからない」。だからこそ、過去でも未来でもない、「いま現在」を生きる気持ちが湧いてくるはずだ。それが本書全体を貫くメッセージでもある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニッポニア

45
いやあ、この有無を言わせぬ名言の数々。ほとんどは知ってるよ、ということなんですが、それを馬鹿にするのは真の馬鹿。噛めば噛むほど味が出てくる。以下メモ。フリードリヒ大王も戦場に持参した本書。この瞬間はあっという間に過去になる。変化しないものは役に立たない。運命は自発的に受け入れよ。起こることはすべて自然なことだ。心の中に隠れ家を持て。意見を変えるにはルールが必要だ。毅然として立ち続けよ。熱中している内容で人間の価値は決まる。障害を受ける状況を利用することにより賞賛に値する人になる。2022/09/03

森林・米・畑

27
論語や菜根譚の教えと重なったり、哲学は西洋・東洋考えが似てる事もあるのだと思った。自省録は生き方を前向きにさせてくれる良書。日本の武士道的考えだと、死後の名誉や名声を大事にするが、自省録では死後の名声など無意味と言い切っている。確かに自分を中心に考えたら無意味だ。とにかく、今現在に全力を注いで生きよ!という事だな。2022/05/16

ももすけ

24
友人に勧められ、読んでみた。「無常」「縁起」「マインドフルネス」「タオ」的、とても東洋思想的で本の内容に入りやすかった。人間、究極の状況にある場合にたどりたく境地は、立場を超えて繋がるものなのだろうか。過去も未来も失わない、失うのは今だけ、そうであれば、その今も一瞬にして過去になることを思えば、何も悩むこともなくなるのかもしれない。2024/09/10

マッピー

20
こういうのって一気に読むものではなく、少しずつ心にためながら読むものだよなーと思ってお風呂読書の友にしていましたが、読んでいる時には「うんうん」と思っていたはずなのに、読み終わるとあんまり覚えていないのはなんでだろう。多分、人に読ませるために描いたものではなく、自分自身が読むためのものだから、大事なことは何度も何度も繰り返し出てくるし、ごくあっさりとした記述も多い。とにかくストイックで、人生に楽しみをもとめない皇帝だったのである。善く生きたい。その思いが強かったのだろう。幸せな人生だったのかな?2025/02/27

小木ハム

18
『羊たちの沈黙』でレクター博士が「本質に目を向けろ、マルクス・アウレリウスを読め」と言っていたので。原題は『Meditations』で文字通り就寝前に瞑想し、自分自信との対話をメモしたもの。当時のローマ帝国人口は6000万人。その頂点にいる孤独感はいかばかりか。現代人と同じように誹謗中傷や理不尽にも悩まされていたようだ。紡がれた前向きな言葉の裏に底知れない苦悩が滲み出てる。仮にこの時代にAIがあり、彼に使いこなす技術があったとしても、この悩みは消せなかったのではないか?人間の悩みの最終地点は人間関係だから2025/02/27

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