内容説明
若月リラ、17歳。リラの母親・れい子はとても美しく、授業参観でもいつも褒められる。
しかしリラには疑問があった。母はリラを大事に育ててくれたが、父親の話になると途端に口を噤むのだ。
リラは「私の家は他とは違う」と諦めている。リラは母に、心のどこかで支配されているのだ。
ある日リラは、帰宅したれい子から「手伝って」と言われ車に乗せられる。
なんと車内には見知らぬ男の死体があった!
リラは驚き拒否するが、結局母に逆らえず、一緒にその死体を山奥に埋める。
それが悲劇の始まりになるとも知らずに――。
母と子、愛と憎しみ。感情が絡み合う、驚愕のラストが待つサスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
31
大石圭さんの著書29冊目読了。今回の作品は「毒母」と呼ぶような母親が娘のリラを従属物のように扱って、やがて恐ろしい結末が…。ただストーリー的にはちょっと粗削り過ぎて、チープ感は否めないかな。もう少し殺人の動機とかが詳しくあった方が、良かったかもしれないな。大石さんの作品は、たまにこう言った中身がありそでなさそな作品があるな。でも相変わらずメッチャ読みやすくて、それなりに楽しめた。⭐⭐⭐⭐★2025/06/22
やんちゃジジイ
27
久々の超駄作に当たった。Eランク。買って損した。 2021/11/15
スナイデル
12
2.52024/01/05
ティコ
10
え、キモ 想像で書いた? と思ったが、あとがきで作者の年齢がわかって納得。 現代人っぽさが微塵も無い登場人物たち。小説と無縁そうな主人公が小説を愛するのはありがちな設定だよね。 小説家だからかその辺疑いもせず無邪気だなと思った。 ストーリーは浅いが読みやすい 。映画も音楽も本も浴びるように摂取するサブスク世代に読ませるための工夫は凝らされていた。描写が稚拙だと感じたけど、所々上手いから力不足ではなく無駄を削ぎまくったのだと思う。リラと同じくらい骨格がくっきりしてた。 なんだかんだ最後まで読んじゃった笑2021/10/29
パラオ・スパニッシュフライ
9
雪下コレクション。そう、単純にジャケ買いした本。ホラー文庫だからどんな怖い話なのかと思っていたら、鬼畜母親の毒親全開いやミス本。タイトルの通り母と死体を埋めに行きます。愛人になれと売り飛ばされます。これが現代毒親の縮図か。何も知らずに病院の待ち時間に読むような本ではありません。読めば読むほど気分が悪くなり、ページを捲る手が止まらず一気読みしてしまいました。2024/05/07