内容説明
天保十三年、すずは腕利きの大工・篠吉と祝言を上げた。二人が出会ったのは、吉原遊廓の大見世、金華楼。すずは年季明けを迎えた遊女だったのだ。父親の借金の形で女衒に売られ、八歳で妓楼へ。禿(かむろ)、新造(しんぞ)から花魁(おいらん)“蝶々”へと上り詰める。家族との再会が叶わぬまま、二十年の苦界生活を耐え忍び、好いた男と添い遂げるはずが、待っていたのは新たな苦難と借金地獄の日々で……。元・花魁の数奇な半生に一喜一憂、共感必至。新鋭が放つ新感覚時代小説、書き下ろし!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デジ姫
11
離縁する際二人で稼いだ金も何一つ受け取らなかった。「本当にアレはイキで気持ちのいい女でしたね。甲斐性があるとは、ああいう女のことを言うんでしょうね」と元亭主の言葉。たったそれだけの文章で「嫁の甲斐性」と言う本の題名には引っかかるところがあった。2021/11/19
naon
0
がんばれ金太!2023/08/09
はっしー
0
図書館本。初読みの作家さん。元花魁が年季明けで市井に暮らす話。目の付け所はとても良いのに、進んでいくにしたがって資料を読んでる気分に(笑)どうしても全体的に浅いかな。それが若さかもしれないけど。これからの方だと思うので頑張ってほしい。にしても最後はもう少し「すず」の心情を描写して欲しかった2023/05/25
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