内容説明
十人の死者が出た簡易宿泊所放火事件の捜査にあたる川崎署の寺島が発見した、身元不明者のものらしき大学ノート。
その最初のページには「1970」「H・J」という暗号めいた文字が記されていた。これはいったい何を意味するのか――?
四十五年の時を経て二つの大事件が交錯した時、戦後日本の〝闇〟が浮かび上がる。白熱の公安ミステリ! !
解説:PANTA(頭脳警察)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
31
○放火と過去に起きた事件を絡めていきます。次を早く知りたくなりテンポよく読めました。平気で使い捨てにする国家や組織に忠誠を誓うことは出来ないなあと思いました。2026/04/14
シキモリ
28
80年代生まれの私にとって、60〜70年代の学生運動やよど号ハイジャック事件(作中では<さど号>扱い)は史実の出来事という以上の認識を持てなかったが、高度経済成長期という当時の時代背景を元に、無謀な乗っ取り計画がなぜ成功し得たのかという仮説を打ち立てる今作を読み、漸くその一端に触れられた気がする。600頁近い大作だが、過去と現在が交錯するスリリングな展開に惹き込まれ、思わず一気読み。広げた風呂敷を畳み切れなかったのか、最後は物足りない幕引きだけれど、現政権(単公本刊行当時)に対する警鐘をひしひしと感じる。2021/10/10
もりやまたけよし
16
最後の謎解きはあっさりしていたけど、この本の主眼はサスペンスや推理小説じゃないのでそれはご愛嬌です。全共闘あたりの学生運動を題材にしているので同時代の思い出が駆け抜けるようでスリリングでした。2026/03/23
Mark X Japan
16
久しぶりにぐいぐい引き込まれる小説でした。過去の重大事件と最近の事件につながっていて,こんなこともありえるかもしれないですね。ただ,潜入捜査をしていて,こんなことになったら梯子を外されるではすまされない,とんでもないことです。最後の方は予想外の展開でしたが,伏線がすべて回収されています。これも,心地よい読後感になりました。解説を読んで,タイトルもある楽曲が関係していたんですね。やはり,幅広い教養や知識は,素晴らしいですね。☆:4.52022/04/29
かすみ
14
面白かったです!よど号事件の名前は知っていましたが、この本で理解できました。北朝鮮に渡った方は、実際にまだ生きている方がいるそうですね。。。2024/11/08




