岩波ジュニア新書<br> 野生動物と共存できるか - 保全生態学入門

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岩波ジュニア新書
野生動物と共存できるか - 保全生態学入門

  • 著者名:高槻成紀
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2021/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005005369

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内容説明

ラッコが駆除された.貝やカニを食べて漁業に被害を与えるという理由だったが,増えると思った漁獲量が減った.なぜ? 怖いクマや爆発的に増えるシカと,ほんとうに共存できるのだろうか.絶滅危惧種はどうすれば守れるのか.いま,新しい学問・保全生態学がさまざまなチャレンジを試みている.

目次

はじめに┴1章 いま野生動物にこんな問題が┴1 生物が消えていく メダカ┴2 人の空間に出没する ツキノワグマとサル┴3 爆発的に増えて生態系をこわす シカ┴4 外来動物が生態系を変える ヤギ、マングース┴5 複雑な生きもののつながり ラッコと漁業被害┴2章 絶滅はなぜおきるのだろう┴1 絶滅の例┴2 絶滅の意味┴3 絶滅の背景にあるもの┴4 絶滅させないための努力┴3章 保全生態学が野生動物をまもる┴1 保全生態学への動き┴2 生態学の考え方┴3 保全生態学の考え方┴4 生物のつながり┴4章 保全生態学のじっさい 私たちの研究から┴1 シカ研究が原点に┴2 モンゴルでモウコガゼルの保全をさぐる┴3 渡りのルートを調べて渡り鳥の保全につなげる┴5章 野生動物問題の解決に向けて┴1 クマ問題は科学的な体制づくりから┴2 サル問題は殺さないで解決を┴3 シカ問題は増えすぎを防ぐ┴4 外来種問題は社会全体で未然に防ぐ┴6章 野生動物をどう考えればいいか┴1 ところ変われば人の考えも変わる┴2 オオカミのこと 神か悪魔か┴3 生物保全に必要なものは┴4 人間中心ということ┴5 さまざまな価値観┴6 アイヌ民族の民話┴7 真に豊かであるということ┴8 野生動物の価値┴あとがき