内容説明
ASEANによる統合の深化,民主化の進展と葛藤.日本とも関わりの深いこの地域は,歴史的にさまざまな試練を経ながらも,近年ますます存在感を高めている.最新の研究成果にもとづき,世界史との連関もふまえつつ,多様な民族・文化が往来し東西世界の要となってきた東南アジアの通史を学ぶ.「歴史10講」シリーズ第五弾.
目次
第1講 青銅器文化と初期国家の形成 先史時代~9世紀┴1 東南アジア地域の特徴┴2 青銅器文化と初期国家┴3 古代国家群の展開┴第2講 中世国家の展開 10世紀~14世紀┴1 東南アジアの中世を規定した要因┴2 農業国家から発展した中世国家┴3 交易国家の新展開┴4 転換期としての一三~一四世紀┴第3講 交易の時代 15世紀~17世紀┴1 「交易の時代」の背景┴2 「交易の時代」の新興国┴3 新たな外来商人の活躍――ポルトガル,スペイン,日本,オランダ┴4 「交易の時代」の大陸部諸国家┴5 マレー・イスラム世界の展開┴第4講 東南アジアの近世 18世紀~19世紀前半┴1 東南アジアの近世の規定要因┴2 大陸部の近世国家の展開┴3 ヨーロッパ勢力の変化┴4 ゾミア┴第5講 植民地支配による断絶と連続 19世紀後半~1930年代①┴1 東南アジアの近代――断絶と連続┴2 植民地支配の確立とシャムの近代化┴3 東南アジア経済の再編成┴第6講 ナショナリズムの勃興 19世紀後半~1930年代②┴1 ナショナリズムと植民地┴2 ナショナリズムの展開┴3 国際共産主義運動と東南アジア┴第7講 第二次世界大戦と東南アジア諸国の独立 1940年代~1950年代┴1 第二次世界大戦と東南アジア┴2 日本の戦争┴3 「日本を利用しての独立」から「自力による独立」へ――ビルマとインドネシア┴4 反日と「日本を利用しての独立」の交錯――ベトナム┴5 敵意に囲まれた日本――フィリピンとタイ┴6 異なる対日感情――マラヤ,シンガポール┴7 インドネシア独立戦争と第一次インドシナ戦争┴8 独立と新国際秩序┴第8講 冷戦への主体的対応 1950年代半ば~1970年代半ば┴1 冷戦構造と東南アジア┴2 ベトナム戦争┴3 開発と独裁┴4 マレーシアの結成とシンガポールの独立┴5 ASEANの結成┴第9講 経済発展・ASEAN10.民主化 1970年代半ば~1990年代┴1 冷戦体制の崩壊からポスト冷戦期へ┴2 カンボジア紛争からASEAN10へ┴3 開発独裁の終焉と改革の模索┴第10講 21世紀の東南アジア┴1 グローバルな課題と東南アジア┴2 ASEAN共同体の発足┴3 各国のいま┴4 結びにかえて――コロナ禍と東南アジア┴主要参考文献
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