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内容説明
2600年にわたる哲学の語りあい。「存在」とはなにか。「私が私である」とはどういうことか。そもそも「問い」とは何なのか、などなど。そこでは様々な問いが投げかけられ、答えが紡がれてきた。その内容は時に難解で、日常を生きる私たちには無関係なものに見えるかもしれない。しかし、哲学の言葉は私たちにこそ向けられている――。「探究」の歴史と「問うこと」の意味を知る、不確かな世界を生き抜くための哲学入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またの名
6
我こそは絶対に疑い得ない根源的原理を見つけたとか究極の始発点になる項を解明したと誇るすべての思考のさらに手間に、問いの構造が必ず存在することを指摘してて震撼。させられたのは良かったものの、問いから始まる哲学史の解説に突入したら普通に知識の羅列形式で進行するので、特異的なパースペクティブに基きそれを軸に記述を編成する内容を目指してるのなら十分に特異的じゃなかった。しかし特異的な記述に取り掛かるともう哲学史でも哲学入門でもなくなり、「私の問い」から始まる「私の哲学」を堂々披露する別の営みを名乗るざるを得ない。2022/10/03
テト
6
普段ならば気が付かないだろう存在や実在、私というものが、問いを通じて一欠片が見えてくるきっかけとなるかもしれないというとことであるが、なかなか実践は難しい。しかし、過去の哲学者の痕跡をたどることにより、問いから見えてくるものの一端を、きっと自分では気がつかない何かを感じていくことが大切なのではないかと感じている。2022/03/23
oooともろー
5
存在論・実在論・私とは?哲学で最も根本的な問題について解説。全ては他者からの問いかけから始まる。入門としては難しい面もあるが、自分の思考を鍛えるにはちょうどいい。2021/11/14
Bevel
4
たくさんの哲学者の概説が出てきて視野が広いのはよいのだけど、緩い言葉で圧縮されすぎていて、「問い」の話とうまくかみ合っていないように見える、というか、ハイデガー的なもの(実在の多元性を問いで結びつける)に、すべて帰着されてしまうので、それなら前著の方を丁寧に読みたいなあという気になる(入手困難だけど)。「問い」が大事というのはわかるし共感もあるけれど、どんな問いが大事かみたいな議論や、哲学的な問いと日常的な問いのあいだの関係みたいな議論をもっと読みたかった。入門に、こういう本がよいのかしら。 2021/10/23
rune
3
哲学における「問い」の歴史・理論・実践をひもとき、問いこそが哲学の原初にあると説いた第1章はたいへんおもしろい。問いの機能は、ふだんは自明性によって覆い隠されている事象を「見えるようにする」ことであり、そこから哲学の探求が始まる。その意味で問いは、存在の順序・認識の順序における究極の「先だつもの」である。これは、現代思想によって深刻な疑義をさしむけられてきた「人間」を、「問うもの」としての資格において救い出そうとする試みであり、この試みはそのまま自由と他者の問題へと連なっていく。2022/08/26
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