精神科医の悪魔祓い: デーモンと闘いつづけた医学者の手記

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精神科医の悪魔祓い: デーモンと闘いつづけた医学者の手記

  • ISBN:9784336072481

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内容説明

奴らは、いる――。
「悪魔憑依」に挑む異色のアメリカ人医師が、25年に及ぶ体験を赤裸々に綴った衝撃のドキュメント。

著者のギャラガー博士は一流大学で研鑽を積んだアメリカの精神科医・精神医学者だが、1990年代から、「悪魔憑き」「憑依」と呼ばれる症例に多く接するようになり、医学的観点から“悪魔憑依”について診断・研究するようになった。さらにはキリスト教カトリック公認の「祓魔師(エクソシスト)」からもしばしば助力を乞われ、“悪魔憑依”の現場に幾度も立ち合い、その現実を目の当たりにしてきた。
本書はそんな特異な経歴と実績をもつ精神科医がこれまでの「症例」について詳細にレポートし、かつ深い分析を加えたもので、原著の刊行は2020年。関係者のあいだでは待望されていた1冊である。
科学的・医学的世界と悪魔祓いの世界という2つの対極的世界を長年にわたって歩んできたギャラガー博士によれば、悪魔憑依の症例は、本人がそう思い込んでいるだけ、つまり何らかの精神疾患や精神病に起因するものが圧倒的に多い。しかし、明らかにこれにはあてはまらないケースも確実に存在する。祓魔式の最中に30分間も空中浮揚した女性、憑依状態になると全く知らないはずの複数の言語をわめいて暴れ回る女性、憑依に陥ると体重200ポンドの男性を軽々と投げ飛ばす小柄な女性、消息を絶った真正の悪魔崇拝者……。
このような数多くの瞠目すべき例を紹介しながら、著者は、科学的知見を超越した「悪霊」「悪魔」の存在が疑いえないことを、明らかにしてゆく。
現代アメリカにおける悪魔憑依現象の実態について、豊富な実体験にもとづいて冷静に分析してみせた本書は、現代社会がサイキックな問題であふれかえっていることを雄弁に物語っている。

【目次】
◆イントロダクション
◆第1部 懐疑者から観察者へ
第1章 最初の旅 興味を抱いた学生
第2章 司祭来る 外的苛虐の観察
第3章 ジュリア、サタンの女王 その憑依と、驚くべき能力
◆第2部 研究者にして診断医
第4章 霊による障害 憑依のスペクトラム診断
第5章 苛虐の種類の診断
第6章 心の問題 虚偽の事例およびその他の医学的課題
第7章 キャサリン――母親、主婦、被憑依者 彼女が受けた一連の祓魔式と、儀礼の実際
第8章 真剣な研究者
第9章 悪霊信仰の歴史、超常現象および侵襲という観念の出現
第10章 アリス 悪魔祓いの成功事例と、原因と解決に関する追記
◆第3部 相談役にして研究者――医師による擁護と警告
第11章 バーバラと見当違いの悪魔への恐怖
第12章 最後の論争 悪魔祓いの濫用、および批判者、研究者、メディアに対する、憑依およびいわゆる超常現象の科学的情勢に関する最後の覚え書き
◆エピローグ これらの現象の背後にある真実 何故悪魔は攻撃するのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Homo Rudolfensis

18
☆4.4 「興味津々な懐疑主義者」向けの本です。精神科医である著者は、精神医学的な助言をする立場から数々の悪魔祓いに協力してきましたが、その中でどの精神疾患とも合致しない症状を示す人々に出会い、悪魔の存在を認識するに至りました。気軽にオカルトや悪魔崇拝に手を出したり、はなから悪魔の存在を信じない態度は、悪魔の攻撃を招きやすく非常に危険である、と呼びかける啓蒙書にもなっています。2022/02/10

佐倉

11
『悪魔憑きを医学的に検証する』というのではなくエクソシストや依頼者に応じて『医学的な見地で解決できるか、それとも真に悪魔憑きとしか表現できない現象なのか』を判断する役割をこなしてきた精神科医の話。大前提として「この世界には悪魔が実在し、人間や神との間に善と悪との戦いが繰り広げられている」という信念がある。これを共有できてないので読むが大変だった。祓魔を依頼する人間がどういうことに困っているのか、事前準備はどうするのか、国際祓魔師協会による祓魔師の横のつながりの話など面白い話もあったので読む価値はある。2023/05/12

shayna

4
結局何を言いたいのかが手記だからか、読みづらい印象だった。 様々な症例に対し、霊的なものを科学的に立証してみるー信仰/理性から捉える、ということだったがパンチラインが弱い(と思われる)ために各章の結論がいまいち理解できなかった。 個人的には、ある章で患者が著者に会えて「ゾクゾクしています」という発言に対しての「ゾクゾクしすぎだろ」のツッコミに笑ってしまった。 著者は精神科医ではあるが、憑依が事実であると信じていると述べており、症例に対してもそこまで断定もしていないのでどっちつがずの印象だった。2023/09/11

KGG23

3
悪魔祓いに精神科医が必要なのはよく理解できたが、悪魔が実在すると言われてもなかなか信じられなくて、いろいろとツッコミどころも多い気がした。今は科学的に証明出来ていないが「悪魔」と呼んでいる現象とか、「悪魔」がいるとしか思えない現象とか、そういうのがあるという表現ならわかる気もするが、そういう話でもないのか、一冊読んだくらいでは分かりませんね。2023/02/25

takao

2
ふむ2022/11/20

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