ジャノメ

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ジャノメ

  • 著者名:戸森しるこ
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 静山社(2021/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863896253

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内容説明

「ねぇ、あの鳥さん、泣いてるね」ーー山の上動物園のメスクジャク・ピーコは、放し飼いの自由の身にもかかわらず、鳥小屋の外に出ようとしない。それは、遠い夏の日を思い出すからだ。1年目の夏、メスのクジャクと少年は出会った。3年目の夏、1羽とひとりでボール遊びをした。5年目の夏、メスクジャクは待っていた。そうして、鳥小屋から一歩も外に出なくなってから10年目の春、いじっぱりのメスクジャクが目にしたのは……。成長の痛みと愛をえがいた、感動のファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

69
少年とメスクジャクの友情物語。何故かお互いの言葉が解るふたりは、すぐに打ち解けて友情を深めていく。だが、少年は次第に大人になってしまう……。クジャクの独白で進む物語はファンタジックで、これまでの戸森しるこさんの長編作品とは少し違う感じで戸惑う。序盤は少し物語に入り難かったが、終盤の繊細なやりとりは素敵だった。ベテランの飼育員が魅力的なキャラクターなのに、生かし切れていない感じ。飼育員はこの人と新人だけ、という設定でも良かったんじゃないかな。2021/10/28

東谷くまみ

44
戸森しるこさん3冊目。児童書だからといって迂闊でした。こんな伏線回収があるなんて!!最初に読んだ時はそのサプライズにまんまと嵌って、はぁ〜良かったねなんて温かい気持ちになったけど、レビュー書くためにもう一度読んだらなんか…切なかったなぁ。まだ恋を知らない子供たちと、恋することの切なさを知った大人たちとではまた、感想が全然違うかもしれないな。そう思うと牧野千穂さんの装画もかわいいだけじゃなくて…涙でじんわり滲んだように見えてくるから不思議。2023/02/16

Natsuki

42
「山の上動物園」を舞台に繰り広げられる切なくも優しい物語。読み終わってからしばらくして、いやいやお互い意地っ張りにも程があるだろ!と、思い出しツッコミ。嬉しいことにWサイン本♬山陽堂書店で牧野千穂さんの展示を観に行った時に見つけた一冊。裏表紙に描かれたハシビロコウのハッシーを見て裏ジャケ買い。ハッシーは主人公ではないもののいい仕事してます(*´艸`*)2024/07/07

タカギ

33
ちょっとひねくれたメスクジャクが主人公。彼女には名前が2つある。動物園の飼育員がつけたピーコと、シンジという男子小学生がつけたジャノメ。子どもの中には動物と交流できる者がおり、ジャノメはシンジと会うのが楽しみだった。しかし子どもはいずれ大人になる。ジャノメから見た動物園の動物たち、飼育員たちの様子がユーモアたっぷりで少し皮肉もあって面白い。かつてはさすらいのピーコと呼ばれて園内をうろついていたのに今ではひきこもりのピーコは、また外に出かけられるのか。最後まで温かくていい話。牧野千穂さんの表紙もステキ。2021/12/13

なななお

31
またしても戸森さんに欺かれる( ´⚰︎` )…勘の悪い私は巧妙に張り巡らせた伏線やエピソードに全く気付かず、ラスト辺りで、ブワッと一人の人物に収束して驚く。「えーっ‼️」と唸って初めから読み直す。戸森さん、またですか…つか私がぼんやり字を追っていたからいけないんです😭ストーリーはクジャクのメスと男の子の恋の過去のお話と、現在の飼育員の雑談とで進んでいく。聡明なメスクジャクのピーコは、園内をさすらうのが好き。ある日ピーコのお気に入りの切り株に迷子の男の子が。男の子にはピーコと会話出来る能力があり…2021/12/01

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