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内容説明
「魚が鏡を見て、自分の体についた寄生虫を取り除こうとする」。そんな研究が世界を驚かせた。それまで、鏡に映る像が自分であると理解する能力は、ヒトを含む類人猿、イルカ、ゾウ、カササギでしか確認されていなかった。それが、脊椎動物のなかでもっとも「アホ」だと思われてきた魚類にも可能だというのだ。実は、脳研究の分野でも、魚の脳はヒトの脳と同じ構造をしていることが明らかになってきている。「魚の自己意識」に取り組む世界で唯一の研究室が、動物の賢さをめぐる常識をひっくり返す!
目次
はじめに
第一章 魚の脳は原始的ではなかった
1 脊椎動物の脳の捉え方の歴史
前世紀の脳の捉え方
前世紀の動物行動の捉え方
今世紀に入ってからの脳の捉え方
2 魚類の脳と脳神経
ヒトと祖先魚類の脳神経
12本の脳神経の付き方が同じ
魚類の脳神経と脳内神経回路
ヒトと魚類の脳内構造
魚も錯視する
視覚認識を効率的に
3 その後の行動研究
古典的動物行動学から行動生態学へ
鳥類の知性が明らかに
終わりに
第二章 魚も顔で個体を認識する
1 プルチャーでの顔認識研究
顔認識は生まれつきか?
家族で子育てをする魚「プルチャー」
お隣さんは攻撃しない
顔を入れ替えた結果……
顔を見ているのか、模様を見ているのか
2 顔認識する魚たち
ディスカスでは?
クーヘやピラルクの顔模様
サンゴ礁魚はどうだろう?
グッピーやメダカも顔認識?
ほんとうに顔に視線を向けているのか?
やはりはじめに顔を見ている
3 顔認識相同仮説
ヒトと哺乳類の顔倒立効果と顔ニューロン
プルチャーの顔倒立効果
顔ニューロンの相同という仮説
第三章 鏡像自己認知研究の歴史
1 自己認識あるいは自己意識(Self-awareness)の捉え方
「我思うゆえに我あり」
「神は妄想である」
人間中心主義をひっくり返す
2 動物での鏡像自己認知の研究の歴史
観察から実験へ
マークテストの誕生
チンパンジーでの成功が示すこと
自己認識は大型類人猿になってから?
3 霊長類以外への鏡像実験
ハンドウイルカとアジアゾウの例
ついに鳥でも確認された
ギャラップ教授らの立場
魚の鏡像自己認知
第四章 魚類ではじめて成功した鏡像自己認知実験
1 魚に鏡を見せてみた
これまでの魚の鏡像自己認知研究
最初は遊び半分
魚にマークをつけてみる
2 ホンソメワケベラがいい!
魚の寄生虫を掃除する魚
適切な鏡つきの水槽をつくる
ホンソメに鏡を見せる
3 ついにマークテスト
ホンソメは痒いところを擦る
寄生虫に似たマークをつける
マークテストの結果
寄生虫が取れたかどうかを確認している!
いよいよ投稿
積み重なる難癖の山
第五章 論文発表後の世界の反響
1 批判とどう対峙するか
湧き上がる批判と称賛
面白い研究をするための三原則
主な批判の内容
2 追試実験に次ぐ追試実験
サンプル数が少ない?
喉を擦るのは相手への交信?
見えないから感じない?
仲良しペアでの実験
3 「生態的マーク」の意味
マークの色で結果が変わる
生態的マークでなければ結果は一定しない
従来のマークテストは「関心度テスト」
動物は鏡で空間を理解できる?
マークテストの条件
第六章 魚とヒトはいかに自己鏡像を認識するか?
1 動物は自己鏡像をどう認識するか?
自己意識の3つのレベル
鏡像自己認知に必要な自己意識
外見的自己意識か、内面的自己意識か
自己顔心象認識仮説
2 ホンソメに自己顔の心象があるか
ホンソメも他者認知は相手の顔で
顔心象を通じた個体識別の意味
写真で自己認知ができる
顔情報で識別している!
鏡像自己認知のプロセス
自己意識の起源「自己意識相同仮説」
ホンソメに「内省的自己意識」はありそうだ
3 ドゥ・ヴァール教授の前での発表
いざ、東京へ
ドジョウで意気投合
対決は続く
第七章 魚類の鏡像自己認知からの今後の展望
1 魚の内省的自己意識を巡って
ヒトと魚の顔認識と自己意識
ヒトと魚の社会関係と自己意識
魚にこころ(内省的自己意識)はあるか?
魚に内省的自己意識があることの意味
魚の鍵刺激は再考すべき
自己鏡像を理解する能力が進化したのではない
イカの鏡像自己認知
2 魚のユーリカ研究
いつ自分だと気づくのか
2つの可能性
魚が「ひらめく」とき
不安が解消されるはず
「ひらめく」10秒間
比較研究の可能性
終わりに
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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