講談社現代新書<br> 空気を読む人 読まない人 人格系と発達系のはなし

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講談社現代新書
空気を読む人 読まない人 人格系と発達系のはなし

  • 著者名:老松克博【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 特価 ¥467(本体¥425)
  • 講談社(2021/10発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065259030

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内容説明

【すべての人はどちらかに分けられる】
 空気を読みすぎる〈人格系〉。
 空気は読まない〈発達系〉。
 あなたは、どちらのタイプですか?

人間関係が悪化するのも、心のなかがつらいのも、
【人格】×【発達】の二つの傾向が激突することから始まっています。
この心のしくみを知ることが、
生きづらさから解放される一番の近道です。

   ***

【人格系】とは?
空気を読みすぎるタイプ。周囲が気になり同調圧力に苦しみ、軽微な神経症的な状態でいる。
その傾向がよほど極端だと人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)と呼ばれるかもしれない。
そういう傾向が「人格系」です。

【発達系】とは?
空気を読まないタイプ。自由で正直で天真爛漫、後先を気にせず、いつも目の前のことに没頭しているユニークな人。
その傾向がよほど極端だと発達障害と呼ばれるかもしれない。
そういう傾向が「発達系」です。

空気を読むタイプは、空気を読みすぎて苦しみます。
空気を読まないタイプは、周囲と衝突して苦しみます。
どちらのタイプも結局は自分を押し殺して生きづらさを強くします。

そのうえ、どちらのタイプも、おたがいが嫌いになります。
人間どうしの不仲、争い、憎み合いは、たいてい二つのタイプの激突から発生しています。

二つのタイプは、どうして、わざわざ相手を嫌うのか?
人はどうして、必要以上に怒ったり、意味もわからないまま嫌われたり、必要以上に自分自身を苦しめてしまうのか?
その謎を解き明かし、人間関係と心のつらさを同時に改善する一冊です。


■本書の内容■

第1部 心と性格のしくみ
【第1章】 すべての人は人格系と発達系に分けられる
【第2章】 天真爛漫な発達系
【第3章】 周囲が気になる人格系
第2部 生きづらさから解放される
【第4章】 私のなかの「もうひとりの私」
【第5章】 自分と仲直りする方法

目次

第1部 心と性格のしくみ
【第1章】すべての人は人格系と発達系に分けられる
人の性格は二つの傾向に分けられる
空気は読まない発達系
あなたの周りにも発達系は普通にいる
空気ばかり読む人格系
世間にあふれる人格系
必ずぶつかる人格系と発達系
みんな人格系と発達系のブレンドでできている
相手次第で人格系と発達系が入れ替わる
なぜ二つの傾向に分けられると考えたのか
生きづらさの正体に迫るために
【第2章】天真爛漫な発達系
自由で正直、世界の中心で今を生きる
空気が読めず誤解され怒らせる
発達障害のスペクトラム
非定型発達という考え方
大人になって発見される発達障害
発達系は独特のアンテナで外部と交感する
非定型発達者の生きづらさ
【第3章】周囲が気になる人格系
ルールと気配りの人格系
常識と人の評価に縛られる
「神経症(ノイローゼ)」という言葉の曖昧さ
人格系と自己愛性人格障害の近さ
自己愛性人格障害とは何か
人格系の「もうひとつ」の顔
生きづらくても普通ならマシ
人格系は自由から逃走したい
第2部 生きづらさから解放される
【第4章】私のなかの「もうひとりの私」
あなたは人格系?それとも発達系?
心は混成物である
相手によって性格は変わる
自分を知るための深層心理学
心には「無意識」の世界がある
私のなかの「もうひとりの私」
「投影」という心のメカニズム
「もうひとりの私」は反対のタイプ
「もうひとりの私」にだまされないために
見破られるだけで「投影」は消えてなくなる
人格系と発達系がぶつかりあう本当の理由
人は心の内でも外でも「もうひとりの私」と対峙している
なぜ人を憎むのか、なぜ生きづらくなるのか

【第5章】自分と仲直りする方法
人間関係を改善するために
他人との関係改善がおのずと進むとき
ひとりでできる「もうひとりの私」との対話
他人との関係は自分のなかでの仲直りと連動している
真っ先に仲直りしなければならないのは自分自身
「もうひとりの私」と仲直りする
心のなかの葛藤の解消がおのずと進むとき
「もうひとりの私」との対話がはじまる
「人格系―発達系」分類の使い道
自分と対話する深層心理学の技法
無意識の影響がわかる言語連想テスト
アクティブ・イマジネーションの手順
敬意を払うとはどういうことか
責任を持つとはどういうことか
「もうひとりの私」のメッセージを読み解く
苦悩は悪いものではない
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かずぼう

31
人の心には人格系(陰)と発達系(陽)があり、人それぞれでブレンドの割合が違う。ジキルとハイド或いは天使と悪魔みたいなものか?悪魔:この資料明日迄に仕上げないと、皆が困るぜ~!天使:今迄残業続きで、休まないと倒れてしまうよ、休もう!😈:休んでいいのか~?皆やってるぞ~倒れてもやれ!👼:これ以上やったら死んでしまうよ、人に任せよう。著者は、心の中で、もう一人の私と折合いを付けるのが大切だと述べています。2022/11/15

morinokazedayori

30
★★★★人はみな、空気を読む人格系と、空気を読まない発達系のブレンドでできているという。さらに、自分の中には「もう一人のわたし」がいて、誰かと対立しているときには、相手の中に「もう一人のわたし」を投影しているので、自分が「もう一人のわたし」と対話して認めることができれば、自分以外の人との対人関係はうまくいくという。人の心って面白い。2022/12/28

こつ

13
人はざっくり人格系と発達系に分けられるそうです。人格系の人にも発達の要素が、発達系の人にも人格の要素があるようで、一言では言い表せない人の心のあり方の複雑さが伺えました。人格系と発達系のいさかいが、まんま一年半前やったわーな感じでびっくりしました。うまく説明できなかった心の動きが全部書かれていて目から鱗でした。今まで否定してきたもうひとりの自分と和解できたら人としてもう少し成長できそうです。2022/06/09

ヒロユキ

5
空気を読む人を人格系、読まない人を発達系として区分していて、もちろん誰でもどちらの要素もあってどちらか一方だけということはなく、スペクトラム的に連続したグラデーションを呈しているとも著者は書いているけど、やはり、人は誰でもどちらかに分類されるって表現はいささか乱暴だと思うし、人格系・発達系という言葉が出てくる度になんか嫌な気持ちになってしまった。興味ある人には興味深いんだろうけど、深層心理学の話とかも個人的にそこまで入れ込んでないので読んでてキツくなった。結局途中で読むのをストップして頓挫してしまった。2023/09/14

aoi

5
題名がアホっぽいけど内容は面白かった。著者はユング派の精神科医、深層心理と向き合う方法や必要性が書かれている。 私は自分と対話する能力が低めだ。自分の望みを上手く掴めないから言語化出来ず関係や環境を整えきれなくて破綻する。ただただ不安やいたたまれなさを抱え続け、原因に気付いた時には転覆寸前で余力ゼロ。その時には元に戻せる段階はとうに過ぎてるので傾く船の中でゆっくりと己が沈んで分解されていくのを味わうだけ。…ギャー! 自分に手紙書こうかなぁ〜、自分と自分で文通すんの。自分を大切にする方法がずっと分からない2022/01/15

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