内容説明
若くして世の注目を集めたことで、辛酸も知る著者は、一方で友人とのつきあいを大切にし、子育てをし、両親を看取り、50代に入った。10代から60代までの友だちについての悩みに、著者ならではの人生体験の厚みで答える好著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水色系
16
吉本ばななさんの回答、厳しいし、心が弱っているときに読んだらちょっと意図的に突き放された、冷たいとまで思ってしまいそうなもんなんだけど、友達とは「友だちの部屋にあがって、ごろんと寝転んだり、何か飲み物ちょうだいと言えるような関係」(P102)であって、表面的でない、など腑に落ちる回答がいっぱいあった。大学生の頃、友だちってなんなんやとかしょっちゅう考えてたことをなんでか今思い出した。常日頃すごい気持ちがもやもやしてた。2021/12/22
橘 由芽
12
ばななさんの回答はなかなか辛口。うじうじと悩む甘っちょろい人々を一刀両断。歯切れがよく反論の余地がないのがいい。人よりも多くの経験をして、色んなことを自分の頭で考えてきた人にしかできないなと思った。私の悩みもバッサリやってほしいなぁ。2022/03/27
みみりん
7
作家や有名人はよく人生相談に答えているけどその人の人となりが現れていて興味深い。著者の回答は自分と似ている。だから著者の作品に魅かれるのだろう。結婚相手とビジネスパートナーの関係は似ているというのは興味深い内容だった。若いうちから大きな収入を得たり有名になると一般人だったら経験しないような負の経験も多くなると実感。2023/01/26
なべさん
6
読者からの友達についての質問に真摯に答えるエッセイ。2023/07/02
キヌモ
5
「友達とは?」という問いに本当に真摯に向き合って真剣に考えて書いた本です、これはもう絶対に若い人に読んでもらいたい。ママ友や会社のお昼友達との距離の取り方など本当にワカル。そうかーそう考えれば良いのかーと目からウロコのことばかり。しっかり地に足をつけて自分が自分でいるというのはこういうことだと、理解した。2022/06/25