内容説明
たくさんの喜びがありますように。あの名作が父娘共訳でよみがえる!
「この詩を読む時は、どうか目と声で、音と文字で楽しんでみてください。そうしたらきっと、これらの優しい言葉はもう一度きれいな水となって、あなたの心にしみ通ってゆくと思います」(池澤春菜「まえがき」より)
2020年、初の共著『ぜんぶ本の話』で話題を呼んだ作家・池澤夏樹と声優、エッセイスト・池澤春菜親子。ふたりのはじめての共訳となるのが、この『無垢の歌』です。18世紀にイギリスで発表され、世界中で読み継がれてきたウィリアム・ブレイクの名作が、親しみやすく、みずみずしい新訳でよみがえりました。200年の時を超え、わたしたちに届いた詩の贈りもの。読者の心をしずめ、うるおす「きれいな水」のような言葉がつまった一冊です。
目次
はじめに
羊飼いの歌
こだまの丘で
子羊
小さな黒い男の子
花と小鳥
ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
90
ウイリアム・ブレイク「無垢の歌Songs of Innocence」1789年と「経験の歌Songs of Experience」1794年を池澤夏樹・春菜の父娘で訳した本。装幀は川名潤。「虎よ!」は収録されてない。池澤夏樹の解説がなければ、羊飼いと羊が教会と信徒で、子羊がイエスの象徴で、作ったという言葉が神の被造物を表すなどは想像もできない。道に迷うlostとは人が信仰に出会うまでの状態。人は無垢の状態で生まれ、経験によって傷がつくと。無垢の歌では、黒人も小鳥も花も蟻も同様に扱っているのが印象に残る。2021/04/22
ケロリーヌ@ベルばら同盟
57
清らかな水の流れのような、音と文字が生み出す美しい「言葉」の優しい響きとリズムを大切に、池澤春菜さんが瑞々しい感性で翻訳した、ウィリアム・ブレイクの詩篇。愛娘の力作を包み込むように、一篇ごとに池澤夏樹さんの端正な解説が寄り添います。平易で、明るい語感は、わらべ歌のようで、思わず口ずさみたくなります。ブレイク自身の筆による緻密な装画が多数掲載されているのも嬉しい。手元に置き、折々に読み返したい美しい一冊です。2021/08/28
宵待草
51
子供の頃から詩がとても好きでした。イギリスの詩人・画家のウィリアム・ブレイクは、ジョン・キーツやウィリアム・バトラー・イェイツと共に、好きな詩人の一人です。 此の『無垢の歌』は作家・池澤夏樹と、其の娘で声優・エッセイストの池澤春菜の共訳で在る!、、、父娘が共訳した此の麗しいウィリアム・ブレイクの詩編に、暫し酔いしれました。 池澤夏樹の父親で在る小説家・福永武彦と母親で在る詩人・原條あき子からの、子供へ孫への才能の系譜を熟と思わされます。 川名潤の厳かな装幀も此の詩編にとても似合って 、、、コメントへ続く2021/11/20
紙狸
10
詩はめったに読まないが、年の瀬にはと思いたち図書館で借りた。2021年刊行。ウィリアム・ブレイクの詩集の邦訳。池澤夏樹さん、池澤春菜さんの共作。娘が翻訳し、父が解説を書いた。翻訳は平明。簡潔な解説にも幸せ感が満ちている。2025/12/30
ふう
10
どんな国のどんな人々も、苦しいときに、誰かを大事に思うこと、誰かに心を注ぐこと、平和と愛に祈りを捧げるんだ みんな、みんなを愛さなくちゃ 違う神様を信じていても、トルコ人でもユダヤ人でも 誰かを大事に思うこと、誰かに心を注ぐこと、平和と愛があれば 神様はいつも一緒にいるんだよ この詩は 今まさにぴたりと言い当てている、と思う。敬虔なクリスチャンのブレイクにとって、信仰は疑うことなく平和と愛をもたらすかけがえのないものなのだと。divineとgodly 原題の単語の意味で悩んだ🧐2021/07/26
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