内容説明
祖父が会長を務める会社で働く小鳩亜子。事務仕事は得意だが、人間関係は希薄で恋愛にも興味がない。ついたあだ名はロボ子。
ところがある日、祖父に病気が見つかり、一年以内に社内で結婚相手を見つけるよう命じられてしまう。悩んだ亜子は、エレベーターを降りて最初に会った人物にプロポーズ。相手は、悪名高いチャラ男・城守蓮司だった。玉砕するも、見かねた城守が「婚活」の指南役を引き受けてくれて――。
恋愛音痴のロボ子と結婚したくない恋愛マスター。二人による理想の王子様探しが始まる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
101
第3章終わりで少し泣いて、第7章終わりでまた感動。第8章は起承転結の転。結びもよかったです。ヒロインの成長と気づきがいい感じに描かれていて、女子会?になったところもよかった。ヒーローの祖父母の家でのエピソードもとてもよかったです。とてもよかった。2022/01/23
えりこんぐ
39
同僚に「ロボ子」と呼ばれるコミュ障のヒロイン。訳あって婚活を始めたけれど、あまりのダメっぷりにチャラ男の城守先輩がアドバイザーになってくれる。相手は誰でもいいって、通りすがりのセクハラオヤジにまでプロポーズをしそうになるダメっぷりꉂ(ˊᗜˋ*) 王道のラブコメ展開だけど面白かった。【積読38】2022/05/14
よっち
33
祖父が会長を務める会社で働く小鳩亜子。人間関係は希薄で恋愛にも興味がなく、ついたあだ名はロボ子。しかしある日祖父に病気が見つかり、一年以内に社内で結婚相手を見つけるよう命じられてしまう物語。悩んだ亜子が悩んだ挙げ句に最初にプロポーズしたのが悪名高いチャラ男・城守蓮司。見かねた彼が婚活指南役を引き受けてくれて始まった、結婚したくない恋愛マスターと恋愛音痴のロボ子の二人による理想の王子様探し。最初は人間味の薄い反応だった彼女もだんだん変わっていって、遠回りしながらも大切な思いを自覚してゆく素敵な物語でしたね。2021/10/14
わたー
22
★★★★★著者の前作が好きだったため、遅ればせながら読了。非常に良かった。仕事ぶりからロボ子と呼ばれる主人公が、とある事情で結婚相手を探すことになり、社内でも有名なチャラ男とともに、理想の男性を見つけようとする婚活コメディ。このロボ子が、彼女自身が自覚している以上に曲者で、それが作品全体のクオリティを押し上げていたように思う。決められたことをこなすのは得意だが、こと対人関係になると回路がオーバーヒートしてポンコツになるという、コミュ障で恋愛音痴のダブル役満のような女性で、2021/10/18
食物繊維
16
面白かった!たまにはラブコメもいいです。亜子さんのお一人様気質にとても共感。趣味がまったく合わない人と一緒にいると、相手は娯楽を楽しんでいても、自分にとっては苦行になってしまうんですよね。良い性格の方なのに一緒にいるのが辛い状況という描写が的確で素晴らしいです!ヒロインも面倒見が良い相手の人も、結ばれて嬉しい!結婚を諦めている自分が読んでも、この物語は登場人物の誠実さが心地よかったです。2024/06/22