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内容説明
急進的な民主主義者からプロレタリアートによる革命を目指す共産主義者へ。青年マルクスは、宗教批判から現実の政治変革としてヘーゲルの法哲学批判へと向かい、そしてユダヤ人問題、すなわち「貨幣」に支配される社会を変革することなしに、真の人間解放はあり得ないと喝破する。独創性あふれる「初期マルクス」の最重要論文集に、詳細かつ丁寧な解説を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
45
単にユダヤ人の問題ではなく、ユダヤ人とは私利を追求する存在として解釈されていて、ユダヤ人の政治的な開放だけではなく、社会的な開放を目指しているという文脈がどこから出てくるのか得心できない。というか、団塊世代がその様に読んでいるとしたら、そこに嫌悪と反発しか感じないのだが…ヨーロッパのユダヤ人問題、ユダヤ教、キリスト教、(ついでにイスラム教)の問題は、我々には究極的に推し量ることの難しいの根深さを抱えている。2023/10/09
かわうそ
30
「しかし宗教が存在するということは、ある欠乏が存在するということであるから、こうした欠乏の源泉は国家そのものの本質のうちに求めるしかないだろう。」欠乏の源泉は国家の本質に求めるしかとあるが、国家もそもそもは欠乏ゆえに生まれたのではないか?ということは必ずしも欠乏の源泉は国家の本質のうちに求めるしかというのは不確かな話になるし、正確的な分析とはいえないだろう。2022/04/22
またの名
12
キモいと現代人なら思う国家宗教が廃され蒙昧から解放されるなんてことはなく「個人の特殊な倒錯を、私的な習癖を、恣意を抽象的に告白する」メソッドとして宗教は生き延び、ユダヤ人に関しても倒錯した状況を議論。ユダヤ人の十八番と思われた貨幣崇拝が世界を覆う真の宗教に成り代わり、すべての人間が「ユダヤ人になったために、いわばその分だけユダヤ人は解放された」。実際今も聖書の信仰で結ばれた欧米国家はイスラエルに逆らったりできず、貨幣が万物を支配し動かすという世界観は口先で否定しても皆が従う宗教として、最強不動のセンター。2024/08/25
ラウリスタ~
11
マルクスがマルクスになるまでの初期の文章。しかしマルクスの文章って文学的魅力が皆無だな、半世紀前こんなのよくみんな読んだな。ユダヤ人=守銭奴だとか、宗教=麻薬だとか印象的なフレーズが多いが、言いたいことはそこではなく、社会システム自体への批判へと向かうよう。2014/11/08
荒野の狼
7
映画「マルクス・エンゲルス」を見て、若き日の情熱のあるマルクスに興味が湧き本書を購入。若い頃のマルクスの作品が掲載されており、そこにマルクスの思想だけでなく感情も垣間見られる部分があるのは魅力的。本書は、マルクスのいくつかの作品と断片を寄せ集めたのが前半の246ページに、後半300ページあまり中山元が前半とはあまり関係なく若き日のマルクスの一断面をあまり脈絡なく書いたものからなる。前半は単に後半の300ページの参考文献として付された印象である。2019/09/03
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