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内容説明
映像業界の異端児は、どこへ向かうのか――。
ネットファースト展開というビジネスモデルでエンターテインメント業界へ風穴を開け、既存の慣習を壊しながら驚異的な成長を遂げている、米動画配信大手ネットフリックス。『ハウス・オブ・カード』の成功から、2019年には『ROMA/ローマ』でアカデミー賞を受賞。日本でも『全裸監督』や『愛の不時着』で話題をさらった。オリジナルコンテンツでヒット作を生み続ける彼らの、独自の戦略と流儀とは何か。その全貌と裏側に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
30
クドカンの今度のドラマはネトフリでしか見れないらしい。まじか。ということでネトフリってどんな感じなのか読んでみました。経営的なことよりもコンテンツ(番組)紹介部分が多いので読みやすい。まあ確かに見たいドラマや映画は多いけど、今NHKでやってる「アンという名の少女」はネトフリの番組なのですが、そういう風に地上波(またはBSでもいいけど)に降りてくるシステムはあるのか、「愛の不時着」や「クイーンズギャンビット」は5年後くらいには見れんのか、ってところが知りたかったけど、その辺は説明なし。2022/02/26
だまし売りNo
21
Netflixは世界190ヵ国以上で1億3000万人の会員が利用する月額定額制の動画配信サービスで、日本の会員数は約300万人である。Netflixは自前の動画制作を重視し、制作+配信の垂直統合を志向する。プラットフォーマーは流通を制することが強みという議論とは逆の戦略になる。動画配信サービス市場を見るとYouTubeなど無料サービスもそれなりに充実しており、そこに対する差別化は価値ある独自コンテンツとなる。2022/01/03
スプリント
11
サブスクの動画配信は当初はHuluが有名だったが米国で劣勢になってからはNETFLIX、アマゾンの二強になってしまいましたね。 本書はやたらと全裸監督を押してきますが会員数の底上げにそれほど影響があったとは思えないのですが・・・。2021/11/21
templecity
10
NetflixやDisneyで従来の映画会社ではないところが大きな金額でドラマ等を撮影するようになった。最近のZ世代では、映像の評価をSNSなどで行い、番組自体もネット配信を見ることが多い。日本の従来のTV番組制作のビジネスモデルが古くなっている。制作会社はリスク無く番組が創れる代わりに、世界に向けて大きく拡散していく機会もほとんどない。韓国ドラマが世界で受けているので必ずしも言語だけの問題ではない。日本のTVも真剣に考えないと生き残れない。 2022/07/10
kenitirokikuti
8
2015年に『ネットフリックスの時代』という講談社新書が出ている。「黒船」といういつもの例えを伴ったサブスクネット動画、日本でも事前の想定よりは広く大衆的に至った感がある。ネトフリ日本発なは『火花』のドラマ化などもあったが、孤独のグルメの配信や、そして、全裸監督が決定打となった。『全裸』はAV監督村西とおる伝なので、頭の固い女性差別撤廃派がケチをつけてたが、確かに従来のマーケティングなら若い男性向けのお色気ものであったろうが、グローバルには日本版ブレイキングバッドと見られたそうである。2021/10/26