山口多聞 - 空母「飛龍」に殉じた果断の提督

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山口多聞 - 空母「飛龍」に殉じた果断の提督

  • 著者名:星亮一
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • PHP研究所(2021/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569571416

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内容説明

太平洋戦争の転機となったミッドウェー海戦で三空母被弾炎上後、ただ一隻残った空母「飛龍」を率い敢然と米艦隊に反撃した闘将。名将として海軍の輿望を集めながら従容として乗艦とともに沈んだ提督の知られざる素顔を資料、証言、家族に遺した手紙等から生き生きと描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

24
小説を書くために速読。山口多聞のことをもっと知りたくなった。提督という部分よりも夫として父として、人間としての部分に興味が湧いた。山口のモットーは「人命を最も大事にすべし」。そのために勇んで戦うという精神は現代人には解りにくいかもしれない。様々な証言や著作の美味しい部分を集めているので、オリジナリティは少ないが、読みやすい。本文中に引用元が書かれているのは親切。お暇な方は拙作ですがどうぞ。『ミッドウェイ海戦』――まだ書き途中ですが……。 http://ncode.syosetu.com/n0820cz/2015/11/24

Willie the Wildcat

18
客観性と先見性。そして(対極と考えることもできる)スジや粋。狭間の苦しみも垣間見る・・・。ミッドウェーでの戦略と統率力。正に(井上氏後の)次世代リーダー!故に、考えさせられるのが責任の取り方。時代、軍律、それとも慣習?何を理由に挙げられても、理不尽さと切なさがどうしても心に残る。もう少し掘り下げたい人物。蛇足だが、山本氏の「明治の歪み」。当たらずと雖も遠からず・・・。2013/08/14

MIKETOM

7
この人、写真を見ればまるでトッチャン小僧みたいな顔をしているが、中身はすごい!作戦の失敗により四大空母の全てを失ったミッドウェイ海戦だったが、他の三隻があっけなく沈められたのに対して山口の「飛龍」は孤軍奮闘する。群がり寄る米戦闘機・爆撃機を相手に一歩も引かず悪鬼のごとき大活躍で敵空母一隻を沈めている。死に際も見事だった。山本五十六の秘蔵っ子として絶大な信頼を得ていた。的確な判断力と部下に慕われる統率力がここまでの大活躍を生んだ。やっぱ指揮官はこうでなきゃの見本のような人物。上層部がまともだったら…。2022/10/21

future4227

2
なんと男気のある軍人か。境遇としては真田幸村に似ている。上司との対立を恐れず、次々に作戦を具申するも、頭の固い上層部にことごとく却下され、それでも与えられた条件下で目覚ましい活躍をする。負け戦であっても最後の最後まで戦い抜き、米軍に一矢報いて死んでいく。まさに現代版幸村ではないか!奇しくも幸村と同じ49歳で生涯を終える。そして、愛妻家、子煩悩、部下思いなど、人間として尊敬に値する人物に出会えたことをうれしく思う。2014/06/29

Ayano

2
山本五十六氏と関わりが深かったことで山本氏と山口氏の関わりが登場するけれど帝国海軍についての基本的な話や山本五十六氏についての人物像、戦時中に飛行機・空母で戦ってきた経緯(戦艦ではなくて)をなんとなくでいいから知らないと読み進めにくいかな?と思う。 表紙の山口氏も本当に穏やかな表情をされているけれど、部下思いで人を大切にする方だったんだなと本を読んでわかった気がした。2009/08/22

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