文春文庫<br> ドッペルゲンガーの銃

個数:1
紙書籍版価格
¥1,023
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
ドッペルゲンガーの銃

  • 著者名:倉知淳【著】
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 文藝春秋(2021/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167917685

ファイル: /

内容説明

名手・倉知淳がフェアプレイ精神で贈る奇妙奇天烈な三つの殺人事件。
ユーモアあふれる本格ミステリ中篇集。

女子高生ミステリ作家(の卵)灯里は、小説のネタを探すため、
警視監である父と、キャリア刑事である兄の威光を使って事件現場に潜入する。
彼女が遭遇した奇妙奇天烈な三つの事件とは――?

・密閉空間に忽然と出現した他殺死体について「文豪の蔵」
・二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者について「ドッペルゲンガーの銃」
・痕跡を一切残さずに空中飛翔した犯人について「翼の生えた殺意」

あなたにはこの謎が解けますか?

※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

58
3編を通じて、もっとも憎むべきは、灯里の作品を3回ともボツにした編集者の佐田山氏(笑)。でも、こうして本になっているけどね(そこはそれ)。女子高生が犯罪捜査にかかわるのは、実際に無理だが、小説なら身内が警官という設定で、そこは見逃し。トリックはさすがに凝っているが、ラストのいわゆる雪の足跡密室は、ほぼわかった。それしかない。冒頭作にはうなった、これが一番いいと思う。さて、ご先祖様は果たして兄・大介の別人格なのか、本当に7代前の人なのか。終わり方がいかにも続編に期待してね、と言っているので、期待します。2021/11/06

NADIA

40
短編新人賞に佳作入選した女子高生の灯里。受賞後の第一作のネタにつまり、警視庁のキャリアとして勤めている勉強だけはできた朴念仁の兄と実際に起こっている事件を解決し、新作小説のネタにすることを目論む。語り口の軽さに、ありえない人物の登場も違和感なく読み進められる。 2023/04/30

おうつき

24
いい感じに肩の力の抜けた中編ミステリ三編。密室の死体にドッペルゲンガー、空中飛翔と魅力的な謎の提示にそれなりに合理的な解決がもたらされる。読んでいてこれは凄いと唸らされるわけではないが、楽しむことができた。ただ、探偵役の設定はいらなかったような気もする。話がとっちらかるだけで面白さには繋がっていなかった。2021/12/17

hnzwd

19
女子高生ミステリ作家が第二作のネタに悩み、現実の事件をネタにしようと兄の刑事にわがまま。ミステリ作家の卵らしく真相を見抜こうとするものの、、。的外れな推理の真相を見抜くのは、守護霊となっていたご先祖様。結末は現実的な中編3編でした。2022/05/28

マッちゃま

17
やっぱり楽しい倉知さん。エリートぼんくら警部補の兄と女子高生ミステリ作家の妹、2人が難事件に挑む(⁉︎)中編3 作品+エピローグ付きの本格ミステリ。ネタバレになると悪いから、これ以上は触れない。ただ、敢えてネタバレさすなら「読んでて面白かった」まあ〜これくらいは許してチョ〜よ♪適当に積本を消化しようと手に取りましたが、良い意味でスッキリ綺麗には物語は進まない。はて?どうする(どうなる)のか、出来過ぎにまでに上手く展開してくのをニヤニヤしながら読んでました。続編に期待して良いのかな?倉知先生待ってますからね2024/04/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18488842
  • ご注意事項