内容説明
東日本大震災の翌年。著者は放射線量計を携え、芭蕉の『奥の細道』全行程約二千キロを辿る旅に出た。折り畳み自転車を漕いで行き、時には列車や車も利用。津波被害や放射性物質汚染を被った地域では、無言の奮闘を続ける人々に出会う。三百年前の俳諧紀行に思いを馳せつつ、放射線量を測って進む旅。被曝に怯えと逡巡や葛藤を抱きながら、“生きる”を考えた魂の記録。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。
目次
忘れてしまうこと―まえがきにかえて
1 深川~白河
2 かげ沼~平泉
3 尿前の関~村上
4 新潟~大垣
その後―あとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
18
松尾芭蕉の歩いた道を自転車で辿る旅のエッセイ。東北を巡るなら放射線の値を計測もしようという趣旨。筆者は線量計を記録することで、必死に農作物を作る人々に悪いのではないかと葛藤する。線量計の計測はいらなかったのではないか?2024/12/11
ばななな
7
自分が住むこの国のために、何ができるか? 震災、原発わからないなりに、作者が体当たりで行動をしていく。 意味はないのかもしれない。それでも自分の足で自転車をこぎ、自分の目ーで見て、その場にいる人と関わる。自分の心で感じようとして、悩む。 そんな等身大のノンフィクションが、とても心地よかったです。 2021/11/08
けん
4
★3.52024/08/17
ターさん
3
『おくのほそ道』を読んでいると友人に言うと、「これを読んでみたら」と渡された。大震災後、ドリアン氏は全行程六百里を旅した。旅のお供は線量計。道中、放射線量を計測していく。芭蕉が旅した場所に、「分け隔てなくセシウムを降らせた」著者は災害の真実を知りたいという気持ちで計測する。しかし、それが「多くの人を傷つけてしまうことになるのではないか」と考えるようになる。最初は自転車で旅を始めるが、列車や車で移動するようになる。芭蕉だって、馬や船を使ったりした。40年前、東北を自転車で縦断した。一生忘れられない旅だった。2023/01/14
takao
2
ふむ2023/01/05
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