アンダルシアの洞窟暮らし~「もたない」「ゆったり」「自由」が満たされる世界

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アンダルシアの洞窟暮らし~「もたない」「ゆったり」「自由」が満たされる世界

  • 著者名:太田尚樹【著】
  • 価格 ¥1,463(本体¥1,330)
  • 青春出版社(2021/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784413232210

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内容説明

アンダルシア地方の山岳地帯の麓にいまもくらす「洞窟の民」たち。文明に疲れ、大都市の生活に疲れ、人間関係につかれた人々は、なぜ洞窟をその棲家に選び、どのように暮らしているのか。その「持たない」「ゆったりとした」「ていねいな」生き方が伝える“鬱屈”を跳ね返すヒントとは。比較文明学者である著者が、端正な日本語でつづる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

39
長年にわたりスペインアンダルシア地方を訪問している作者が同地域の来歴、文化や同地区にある洞窟住宅とその住人たち、洞窟住宅の主要な利用者であるジプシーを紹介した本。取り上げられているテーマは結構マニアックだしバラバラだが、作者が好きなテーマのみを取り上げたからだからかスラスラ読める。写真が多く収録されていて現地をイメージしやすいのもよい。2021/11/03

Tenouji

14
おぉ、思ったより洞窟住居は安い!かなりの静寂らしい。圧迫感もあると思うので、向き不向きがあるようにも思うけど、一度、泊まってはみたいかな。2021/10/25

ぽけっとももんが

8
先日読んだ「どんぐり喰い」の人々は洞窟に住んでいた。日本の洞窟というとじめじめ湿気が多いけれども、こちらは年間通して室内は20度。白い壁が光を反射し、匂いも吸い込む。なかなか快適そうだ。ただ水汲みなどがたいへんだったようで、昔は井戸のある麓に持てる者が住み、ライフラインが整った現代はそれが逆転して見晴らしのいい高台に高級車が停まる。蔑称だからと使われなくなったジプシーという言葉も、じゃロマに統一すればいいのかといえばそうでもないらしい。これもまた複雑で興味深い。2022/04/16

キャリー

3
スペイン南部アンダルシア地方で洞窟に住居を構えた人たちの生活を調査したレポート。夏も冬も摂氏20度で保たれているという洞窟内は思っていたより快適そう。何より隣家との間の壁は数十メートルの厚みで静かという点は魅力的。元々は旅暮らしのジプシーの一時的な住処だったという洞窟住居、住む人が変わっても物を持たない暮らしは踏襲されているというのが不思議。室内の温度が一定で夏冬の寝具を用意する必要がないというのは大きいのかも。気候の違う日本に暮らしていると想像出来ない部分が多くて面白かった。2025/03/24

クドアンヌ

3
まぁいわゆる田舎暮らし。洞窟暮らしっていいもんだ、の「洞窟」を「海岸沿い」や「山奥」に換えても成り立つ。要は都会の早さから離れてゆっくりできる場所ならどこでもいいんだろう。スペインではそれが洞窟なだけで。ただ、車の登場で富裕層と貧困層の暮らす洞窟の場所が逆転したのは面白いなと思った。例えば道が塞がって車が使えなくなったとき、富裕層の「もたない」「ゆったり」「自由」は満たされるのだろうか。2021/12/16

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