内容説明
国境の向こう側に目を凝らしていた仲間が突然大声で叫んだ。
「おい、あれじゃないか?」
1980年に勃発したイラン・イラク戦争。突如として戦地となった両国では、日本企業の駐在員や出張者も国内に閉じ込められ、時間の経過と共に各々が命懸けの脱出を実行した。
本書は、総合商社に勤務し、イラク出張中に戦争に巻き込まれた著者が、当時の恐怖体験や脱出までの経緯を生々しく振り返る。さらに、有事の際の邦人救助の実態や、外務省・在外公館の危機対応能力など、当時の体験を通じて浮かび上がった課題についても語る。
東アジア情勢が緊迫度を増すなど世界情勢が混沌とする今、戦争やテロの恐怖に直面した著者ならではの視点から、国際社会における日本の在り方について提言した一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1
買って損した本。すぐに脱線して始まる自分語り、その事実だけからそこまで言い切るか?と思える決めつけ、上から目線のコメント、何度も繰り出される"尊敬する方々"の話、そしてこの年代の人間にありがちな無遠慮な女性へのルッキズムに日本人のスチュワーデスの持ち上げ。バンコクを出たところのくだりで耐えられなくなって読むのをやめた。帯には「提言」などと御大層な言葉が並んでいるが、エッセイが近い。本棚においておきたくないので売るか捨てる。本当は読んだ本にも入れたくないが、感想を残せないので仕方なく登録した2024/08/21