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内容説明
古来、女性天皇は推古(第33代)以下、皇極(35代)=斉明(重祚37代)、持統(41代)、元明(43代)、元正(44代)、孝謙(46代)=称徳(重祚48代)、明正(109代)、後桜町(117代)天皇の10代8人。とくに古代では、強烈な存在感を放つ。女性君主を徹底的に排除するシナとは異なり、日本の皇統は男女双系(父方母方両系)で、女性の地位が高かった。だが令和の現在、皇室典範改正の停滞から大きな可能性が閉ざされ、政府は女性・女系天皇の議論すらせず、安定的な皇位継承の実現を放棄している。もっとも象徴的な国柄である天皇および皇室と日本の未来があぶない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
23
▼著名な神道学者による「女系天皇」成立の推進論。▼古代からの天皇制の変遷の解説を通して、「女系天皇」の正統性を主張。男系絶対は明治以降の価値観であり、双系主義が伝統であって、男女問わず直系の皇嗣を直ちに確保すべきだと述べている。旧皇族復帰には反対している。▼また政府は「皇位の安定継承」を検討すべきなのに、いつの間にか「尻込み」して「皇族数の確保」に逃げ込んでしまったていると主張する。全くその通りだ。▼著書の言うとおり、女系天皇を容認しなければ、将来の皇室の断絶は避けられないという理屈がよくわかった。2022/01/19
百式改(公論サポーター東海)
13
今までの氏の主張を分り易くまとめたもの。 衆院選に間に合うように出版されたものだが代議士に届くかどうかが、皇室の存続に関わると言う事が希望の持てない話ではある。2021/10/31
nagoyan
11
優。前代未聞の「立皇嗣の礼」。中国の家族イデオロギーが入ってくる前の日本は双系継承。旧宮家出身者とその他の国民を分けることの法的(憲法的)困難さ。伏見系旧皇族の血統上の疑義の可能性(貞致親王)。1条解釈において長谷部、木村説を批判。著者は、神道学者。いろいろと勉強になる。2022/09/13
kitten
11
図書館本。天皇制をテーマにした本を読むのは初めてだけど、この人は女性、女系天皇容認、というか、それ以外に最適解はあり得ない、という。安定した継承のためには、旧宮家の皇族復帰が、女性、女系天皇の容認しかないわけで、どちらが国民の支持を得られるかとなると、そりゃ女性天皇になるんじゃないかと。政府が、国会が、国民が、いつまでも皇族に甘えてるんじゃなくて、天皇制を存続させたいならそれなりの議論、努力、覚悟が必要だろう。逆に、旧宮家の皇族復帰を訴えている人の本も読んでみたい。2022/01/06
ナン
10
天皇制や皇統の維持のためにどうすればよいのか、という観点から整理されていて読みやすい。この本は女性天皇賛成派以上に男系維持派に読んでほしい。その上で、どちらの主張が天皇制・皇室の維持のためにより説得的なのかを検討してほしい。より深く考えるために自分も男系維持派の主張を改めて確認したいと思った。高森氏の主張で最も共感できるのは、当事者の立場に立っているところ。自分が当事者だとして、今の窮屈な制度の中で生きていきたいと思うか。この観点を無視した議論をしては、皇室を維持していけないのではないか。2021/10/16
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