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内容説明
経済とは「誰が、誰を幸せにしているか?」を考えること。お金を取っ払って「人」を見れば、とたんに経済はシンプルになる。一度に数千億円を動かしてきた元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが「経済の原点」から徹底的に考えた、予備知識のいらない経済新入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
97
個人の財布、国の財布、社会の財布という切り口で、現代貨幣理論を「人の経済学」として分かりやすく説明した名著。将来、娘に読んでほしい一冊。「お金」は「労働」の対価であり、「労働」が人々に「効用」を与える。その「効用」が人を幸せにし、その蓄積により「社会」が成り立っている。「お金」が人を幸せにし、社会を作っているのではない、という視点を持つことで、現代の日本の見え方が大きく変わる。国の借金とは、過去の様々な政策により国民へ流れていったお金であり、現在は、国民の貯金として蓄積されている。2023/08/31
十川×三(とがわばつぞう)
77
良書。▼経済を、お金中心でなく、人による労働を中心にした考え方。▼効用が蓄積され、豊かで便利が行き渡った世の中になると、新たなモノは生まれにくくGDPは上がり辛い。▼お金は増減せず、移動しているだけ。▼米にある日本の純資産は364兆円。▼「僕たちの輪」を意識。働く人の存在に感謝。▼2024年8月再読②効用の視点は大切。2023/04/08
どんぐり
63
お金のむこうに必ず「人」がいるという視点を軸に、経済を労働と効用の物語として読み替える入門書。モノを買うとは誰かの労働を受け取ることであり、価格というモノサシに縛られるほど本来の効用を見失う。水たまりの比喩が示すように、お金の流れは労働とモノの分配を決めるだけで、社会全体の問題を解決する力はない。語られる内容は平易だが、これを理解したからといって現実の苦しさが消えるわけではない。貧しい者も富める者もお金を欲し、過度な労働に追われる現実は変わらないという読後感が残る。→2026/08/01
ta_chanko
30
「お金のむこうに人がいる」のタイトル通り、お金を中心に経済を考えるのではなく、人を中心に社会全体について考えていく内容。お金を払う=人に働いてもらう。個人や企業の貯金の裏には、国家の借金=国債がある。貿易黒字があれば、外国の人に働いてもらえる。ハイパーインフレ=モノ不足=労働の不足。お金を刷りすぎると、働く人がいなくなる。お金は人体を流れる「血液」ではなく、社会に行き渡る「水」。2022/07/06
羽
29
「専門家が専門用語を使うのは、相手をごまかそうとするときだ。自分をごまかしながら考える人はいない。経済の話が難しく感じるのは、決してあなたのせいではない」。この言葉に信頼をおき、スタートラインに立った。第一部でお金への過信を打ち砕き、第二部では人を中心に経済を考える。最後に、お金ではなく人を中心に、社会全体の問題の本質を考える。本書が他の経済の本とちがうところは、専門用語や難しい数式が一切使われていないところだ。難しそうに思えるお金や経済の話が、その向こうにいる働く人を中心に、分かりやすく説明されていた。2022/02/24
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