内容説明
本書が扱うのは、「国家主権」をめぐる人びとの思想の歴史である。そこで描き出すのは、「立憲主義」の大きな流れが、われわれが生きる国際社会につくりだした変化の軌跡である。立憲主義に着目して国家主権の思想を分析することで、われわれの生きる世界がどのように構想されてきたのか、本書は問い直していく。
目次
はじめに
序章 国家主権が描き出す問題――前近代から近代へ
1 近代の産物としての国家主権
2 本書の方法論と前近代の主権概念
3 近代の国家主権論
第1章 古典的立憲主義における主権概念――一七~一八世紀
1 革命期イギリスでの主権論
2 一八世紀イギリスの主権論
3 「国際的」場面での主権概念
4 アメリカ建国当時の主権論
5 アメリカ立憲主義的主権論の進展
第2章 国民国家確立と立憲主義的主権の変容――一九世紀
1 大陸における国民国家思想の台頭
2 イギリスにおける近代主権論の進展
3 イギリスにおける国際法学者の主権概念
4 アメリカにおける近代主権論の進展
5 アメリカにおける国際法学者の主権概念
第3章 国際連盟と国際立憲主義の登場――二〇世紀の始まり
1 イギリスにおける国際連盟設立時の議論
2 アメリカにおける国際連盟設立時の議論
3 ウィルソンとランシング
第4章 国際立憲主義の進展と挫折――二つの世界大戦のあいだ
1 シュミット主権論の含意
2 イギリスにおける国内的主権論
3 イギリスにおける国際的主権論
4 アメリカにおける国内的主権論
5 アメリカにおける国際的主権論
第5章 国際立憲主義の停滞――冷戦・脱植民地化の時代
1 第二次世界大戦直後の主権概念
2 主権平等原則と共産主義・新興独立諸国
3 主権概念の形式化
第6章 新しい国際立憲主義の萌芽――一九七〇年代~八〇年代
1 主権と国際社会論
2 主権と構造主義およびレジーム論
3 国家主権の領域と市民社会の領域
第7章 冷戦後世界における主権論――冷戦終結から二一世紀へ
1 冷戦終結と新しい国際立憲主義
2 批判理論と主権懐疑論
3 保護する責任としての国家主権
4 対テロ戦争の時代の国家主権
終章 結論と展望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
とある本棚
unpyou
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