西太平洋連合のすすめ―日本の「新しい地政学」

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西太平洋連合のすすめ―日本の「新しい地政学」

  • 著者名:北岡伸一【編】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 東洋経済新報社(2021/10発売)
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  • ISBN:9784492444634

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内容説明

「米中対立」時代に日本が生き残る道とは。
日本、東南アジア諸国、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋島嶼国などによる
「柔らかな民主主義の連合体」構想。
第一線の研究者が提示する「もう一つの選択肢」。

中国の膨張に対抗するためには、大きなグループを作ることが必要である。国際社会の構成要素は、依然として主権国家であるが、現在の国際社会で一定の発言権を持つためには、数億人の塊が必要である。
私が提唱する西太平洋連合(WPU)は、日本、A S E A N諸国、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋島嶼国など、つまり、中国政府高官が述べ、習近平が示唆した、中国の影響下に入るべき地域が、1つのグループとして自立性を持ち、発言しようとするものである。(「序章」より)

目次

はじめに
序 章 西太平洋連合を構想する
〈第Ⅰ部 ASEAN加盟国〉
第1章 インドネシアの西太平洋連合構想
第2章 フィリピンの地域主義外交と西太平洋連合
第3章 ベトナムの「非対称性の管理」と対外関係
第4章 タイの外交政策と生存戦略――バランスと国益の追求
第5章 ポスト軍政のミャンマー――「民主化」、経済成長、クーデター
第6章 マレーシアの外交・安全保障政策
第7章 人民党政権の対中傾斜とカンボジアの内政動向
第8章 脱内陸国の地政学――ラオスの西太平洋連合構想
第9章 シンガポールの外交戦略――「脆弱性」と「実用主義」
コラム ブルネイ――王政・エネルギー・全方位外交
〈第Ⅱ部 豪州、NZ、太平洋島嶼国〉
第10章 日豪は、戦略的パートナーたり得るか
コラム 「小粒でもぴりりと辛い国」ニュージーランド
第11章 太平洋島嶼国
コラム 東ティモール――「紛争から繁栄へ」の時代における日本の役割
〈第Ⅲ部 その他関係国・地域〉
第12章 西太平洋の国際関係と台湾
コラム バングラデシュ――東南アジアと南アジアを連結し、力強く成長するパートナー
コラム アフリカとの関係から考える西太平洋連合の可能性
終 章 アジア地域主義の展開の中の西太平洋連合
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