内容説明
子供自身の経験を重視。
デューイの教育論の掉尾を飾る名論考!
子どもの才能と個性を切り拓く教育とは?子ども自身の経験が好奇心を喚起し、独創力を高め、強力な願望や目的を創出し、能動的成長を促す。経験の連続性と相互作用という2つの原理を軸に、経験の意味と教師の役割を深く分析した本書は、デューイの教育思想を凝縮した名論考であり、生きた学力をめざす総合学習の導きの書でもある。
目次
第1章 伝統的教育対進歩主義教育
第2章 経験についての理論の必要
第3章 経験の基準
第4章 社会的統制
第5章 自由の本性
第6章 目的の意味
第7章 教材の進歩主義的組織化
第8章 経験――教育の手段と目的
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
にいたけ
33
課題本。ジョン・デューイのことを全く知らずに読むとちんぷんかんぷん🤷♂️生活に役立つことを重視し問題解決をはかる思想、プラグマティズムを頭の片隅に置いて読むと言ってることが朧気にわかってくる。経験を重視した教育はとても同意できるのだが教師はどうやって教え諭すのかどれだけの経験が必要か考えると、、、モヤる。もう少し読みやすい文体であれば頭に入るのに日本語訳が自分には合わなかった。2025/10/28
きいち
20
なるほど、これは学校教育の世界のものだけにしておくのはもったいない。「経験の源は必ず個人の外にある」、「人間の経験はすべて究極において社会的である」・・すべて大人の学習にも言えることだし、キャリア形成にもそのまま生かせるやん。◇そして理念や主義に対する留保事項の多さ。38年ということは何よりアンチ全体主義なのだろうけれど、対話を阻害するならどれもダメ、というのは功利的でいい。◇学校内の教師の役割を世の中全体に拡げて考えるなら、個々人がそれぞれ、自他の経験を豊かにできるファシリテーター、それが理想の姿だな。2014/01/05
rigmarole
16
印象度B-。原文も難解とのことですが、それにしても、もったいぶった逐語訳で、頭に来るくらい分かりにくい。そのために短い本書を読了するのに2年近くもかかってしまったと言ってもいいでしょう。それはともかく、内容としては、デューイの客観的で冷徹な洞察が光っています。伝統主義教育も、当時の進歩主義教育も、いずれも極端で、ともに子供の学びを損なっている。これを的確に指摘しています。とにかく自由奔放に活動させればよいというのは誤った経験主義である。意図され、統御され、計画された自由が子供の思考や判断力を養うのです。2023/04/23
K
15
原著は"Experience and Education"(1938).デューイに関しては哲学者としてしか触れたことは無かったが、教育思想家としての考えの深さがよくわかった。私は教育理論などには全く詳しくないが、読んでいて共感する点ばかりだった。伝統的教育か進歩的教育かの「あれかこれか」に陥ることなく、進歩主義的教育を採用しつつ、経験をもとにした「教材」も取り入れるという調停が読み取れた。また、経験にとって重要なこととして、連続性と相互作用という考えにも納得した。非常に示唆に溢れた良書である。2021/09/24
りょうみや
13
教育哲学の祖というべき古典らしい。160Pの比較的薄い本だが、決して読みやすくはなく時間がかかる。タイトルの通り、教育における実経験が伴うことの重要性を主張している。100年前の本だが、その内容は今の日本にもそのまま当てはまることができるところがすごい。当時のアメリカも伝統的教育(過去の知識重視)と進歩主義教育(子供の自主性重視)が対立していたらしいが、結局はどちらも必要だということ。2018/11/06
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