内容説明
われを忘れる理想の愛はすぐそばにあった。
マンハッタンで書店を営むジェーンは、物心ついた頃から、姉サマンサにコンプレックスを抱き続けている。
幼い頃から本の虫だった自分とは異なり、姉は常に行動的であるうえ、すれ違う人たちを振り向かせるほどの美人なのだ。
ある日、ジェーンは書店にやってきたハンサムな男性ダニエルにひと目惚れし、
しかも本全般に詳しいことがわかり、ジェーンはさらに彼に惹かれていく。
一方、その様子を眺めていたジェーンとサマンサの親友ケイレブは激しく動揺する。
はたして、ジェーンの恋の行方は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
33
「Tell Me」という原題と邦題のギャップに受けました。正反対だから惹かれあう…そんな二人が不器用に距離を縮めていくロマンスです。2018年RITA賞(コンテンポラリー部門)受賞とのこと。2022/12/09
harutamano
13
メガネっ子書店主とカウボーイの恋の鞘当て〜と思ってたらなんかもうすごいグッサリきたわ〜なかなかに我が身を振り返ってしまった…。本を読むからといって同カテゴリと思うなよと自戒をこめて。赤毛のアン好きには後半の旅路たまりません。2021/10/14
aiko
6
本の世界をこよなく愛する書店主のジェーンとカウボーイハットの山男ケイレブ。 正反対のタイプ故に一筋縄ではいかない二人の恋を繋ぐのは姉と『赤毛のアン』! 家族との関係や相手との折り合いの付け方等を一つ一つ丁寧に描いていて読み応えありました。 途中に差し挟まれる自然の描写も美しく、赤毛のアンがお好きな方はより楽しめそう。2021/10/09
こひめ
5
とても良い恋愛小説でした。書店を営む文学ヲタクのヒロインと華やかで女性にモテる,自然を愛するヒーローの恋の模様がリアルにえがかれていました。なかなか2人が「つき合おう」とならない中,ヒロインとヒーローそれぞれの好きな事(文学とトレッキング)を通じて徐々に心を通わせていく描写がとても良かったです。それからヒロインのヲタクっぷりがとても忠実に表現されてる所が面白かったです。2023/09/06
ユキタ
2
超インドア派文学オタクのジェーンと、超アウトドア派トレッキングガイドのケイレブ、正反対のふたりのロマンス。自分とは正反対の超美人でアウトドア派の姉を持つジェーンは、姉のビジネスパートナーであるケイレブを恋愛対象から外してるけど、実はずっとケイレブはジェーンを意識していると最初から明かされているので、ケイレブの内心のわたわたが楽しかったw2025/05/02