水中の哲学者たち

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紙書籍版価格 ¥1,760
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水中の哲学者たち

  • 著者名:永井玲衣【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 晶文社(2021/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794972743

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内容説明

小さくて、柔らかくて、遅くて、弱くて、優しくて、
地球より進化した星の人とお喋りしてるみたいです。
──穂村弘

もしかして。あなたがそこにいることはこんなにも美しいと、
伝えるのが、哲学ですか?
──最果タヒ

みなが水中深く潜って共に考える哲学対話。
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」
それを追い求めて綴る、前のめり哲学エッセイ!

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。そこには哲学の場が立ち上がっている! さあ、あなたも哲学の海へダイブ!

人々と問いに取り組み、考える。哲学はこうやって、わたしたちの生と共にありつづけてきた。借り物の問いではない、わたしの問い。そんな問いをもとに、世界に根ざしながら世界を見つめて考えることを、わたしは手のひらサイズの哲学と呼ぶ。なんだかどうもわかりにくく、今にも消えそうな何かであり、あいまいで、とらえどころがなく、過去と現在を行き来し、うねうねとした意識の流れが、そのままもつれた考えに反映されるような、そして寝ぼけた頭で世界に戻ってくるときのような、そんな哲学だ。(「まえがき」より)

【目次】
1 水中の哲学者たち
2 手のひらサイズの哲学
3 はい、哲学科研究室です

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

112
「哲学エッセイ」というジャンルになるのだろう。平易な言葉で、哲学することの意味が綴られていて、とてもいい本だと思う。著者にとって哲学とは「なんで?と問うこと」。「学問というより、行為や営みと表現した方がいいかもしれない」という言葉に、小学生等との哲学対話を続けてきた著者の信念を感じる。「文を「しかし」でつなぐのは簡単。でも、「だから」でつなぐのは工夫を要する。それは論理を要するから。論理を要するとは、普遍性を要することだ」という文章も好きだ。水中に潜って深く静かに考えることを暗喩するタイトルも素晴らしい。2021/12/21

はっせー

109
久しぶりにのめり込みような文章だった!この本は哲学エッセイである。著者の永井さんが日常感じたことや出来事について考えたことをまとめている。その中でも永井さんがファシリテーターとして行っていることが哲学対話。哲学対話とは答えのない問いについてみんなで話し合うことである。みんなで問いについて考えることはみんなで問いの海に潜ることだと書いてあった。私はこの文章を読んでおそらく常識が邪魔になるので潜るときは常識を耳抜きしてから行うのかなって思った。文章が同世代のように感じて読みやすいが考えさせられる本であった!2022/04/21

佐島楓

75
哲学というだけで、なんだか難しいことを難しい用語を使って考えなければいけないようなイメージが付きがちだが、そんなことはないとこの本は教えてくれる。「なぜ?」と世界に問うだけでそれはもうすでに哲学なのだと。ひとの気持ちもわからなくて当たり前、ましてや世界のことなんてわからなくて当たり前、でもそれがどうしてなんだろうと考え、対話し、自分なりにこたえらしきものをひねり出してみることが哲学。カジュアルで好感が持てるエッセイだった。2021/12/06

けんとまん1007

68
哲学。年々、哲学という二文字のイメージが、変わってきていると思う。以前は、随分と遠いものだったが、少しずつ、自分との距離が近くなってきている。哲学は、実は、日々の営みの中にあるもの。その中で、いろいろ考え、実践してみて、また考える。最初は、知識レベルで学んだことが、少しずつ、自分の言葉になっていく。そして、ある日、ふと気づく。ずっと、自分の奥深くになったものが、ひょっこりと顔出す。それでいいのだと思う。ただ、自分の周囲を考えると、その我慢ができないのだろうと思う。2022/01/03

seacalf

67
哲学といえば途方もなく崇高な学問だと感じるが、意外とシンプルで、哲学とは「なんで?と問うこと」だと若き哲学研究者の永井玲衣さんは言う。彼女が様々な場所で哲学対話をしている様子や、日常で遭遇した独自目線のエピソードが軽やかで愉快に語られ、知的好奇心を疼かせる。世界に向けて「なぜ?」と問う事を思い出させてくれる。「尊敬語と謙譲語をどろどろのバターにして、言葉に塗りたくっているみたい」などの独特な言い回しも好き。考えることそのものを生業にしているだなんて、とてもピュアな生き方のようで、なんだかちょっと眩しい。2021/12/27

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