メディアの未来 - 歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SN

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メディアの未来 - 歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SN

  • ISBN:9784833424295

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内容説明

【内容紹介】
二〇五〇年、新聞、ラジオ、テレビ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ジャーナリストは、まだ存在しているのだろうか。二一〇〇年ならどうだろうか。

SNSは、今後登場するさらに強力なテクノロジーの波に呑み込まれるのだろうか。
将来、誰がメディアを所有するのだろうか。
正しい情報を得る、知識を共有する、嘘と闘う手段が、これまで以上に存在するようになるのだろうか。
ジャーナリストの役割はロボットが担うようになるのか。それとも、ジャーナリストは民主主義、つまり、真実の保証にとってかけがえのない存在であり続けるのだろうか。

そうした未来の基軸を把握するには、「歴史」を振り返る必要がある。

メディアに関するさまざまな歴史を遡ってこそ、その未来を詳細に描き出すことができると考えるからだ。

私にとって、この物語は細部にわたってきわめて魅力的だった。筆をおいた現在、この物語が綴る壮大な数々の冒険に対する私の驚きを、読者に伝えることができると信じている。

(本書のまえがきより要点を抜粋)
【著者紹介】
[著]ジャック・アタリ(Jacques Attali)
1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)卒業、81年フランソワ・ミッテラン大統領顧問、91年欧州復興開発銀行の初代総裁などの、要職を歴任。
政治・経済・文化に精通することから、ソ連の崩壊、金融危機の勃発やテロの脅威などを予測し、2016年の米大統領選挙におけるトランプの勝利など的中させた。林昌宏氏の翻訳で、『2030年 ジャック・アタリの未来予測』『海の歴史』『食の歴史』『命の経済』(小社刊)、『新世界秩序』『21世紀の歴史』、『金融危機後の世界』、『国家債務危機一ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?』『危機とサバイバルー21世紀を生き抜くための(7つの原則〉』(いずれも作品社)、『アタリ文明論講義:未来は予測できるか」(筑摩書房)など、著書は多数ある。

[訳]林 昌宏(はやし・まさひろ)
1965年名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部卒業。
訳書にジャック・アタリ『2030年ジャック・アタリの未来予測』『海の歴史』『食の歴史』『命の経済』(小社刊)、『21世紀の歴史』、ダニエル・コーエン『経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える』(いずれも作品社)、ボリス・シリュルニク『憎むのでもなく、許すのでもなく』(吉田書店)他、多数。

目次

【目次抜粋】
はじめに
第1章 君主のニュース、大衆のニュース~3万年前から近代の夜明けまで
第2章 使者の時代~1世紀から14世紀まで
第3章 印刷革命~1400年から1599年まで
第4章 近代における活字ニュースの始まり~17世紀
第5章 表現の自由、ジャーナリズムと民主主義~18世紀初頭から産業革命前まで
第6章 出版、「大衆の自由の大きな盾」~1788年から1830年まで
第7章 他人よりも先にすべてを把握する~1830年から1871年まで
第8章 進歩を活かす~1871年から1918年まで
第9章 読む、聞く、そして見る~1919年から1945年
第10章 三大メディアの黄金時代~1845年から2000年まで
第11章 徹底的に、読む、観る、聴く、触る~2000年から2020年まで
第12章 情報を得て自由に行動する~2021年から2100年
第13章 何をなすべきか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おせきはん

27
メディアの歴史を踏まえ、将来のメディアのあり方について論じています。フェイクニュースなど恣意的な情報も氾濫する中で、情報にどのように向き合っていくか…メディアのあり方以前の問題として、メディアの特性を理解したうえで、それぞれがよく考えることが今まで以上に重要になってきていると思いました。2022/02/04

スプリント

13
メディアの歴史を振り返ると栄枯盛衰の歴史である。 インターネットがメディアの最終地点なのか。2022/04/30

リットン

8
新聞ラジオTVsnsとメディアの歴史を振り返る中で今の社会とメディアのあり方を相対的にみられる。長い歴史の中で言論報道の自由が勝ち取られ、それが当たり前になりその欠点も現れつつあること、昨今のフェイクニュースも媒体は変われど昔も嘘は流れており今に始まったわけではないことなどは気付きとして得られた。90近いおじいさんに未来はこうなるに違いないと言われるのは、誰もそんなことわからないし、予想なんて外れ続けてるだろと思う部分もあるが、その年齢で最新のトレンドを追い未来を見通そうとするその教養はすごいなあと感じた2021/11/15

●●

4
三万年前からと大きく構えた分厚い本。p.455以降が物足りない…。しかし、形や姿、伝え方が劇的に変わっても、本質は変わらないのでは、と個人的に感じる。テクノロジー変化による変容は目を惹くが、目先や表面、現象に振り回されないようにしたい。2023/03/24

Ryo

3
ジャックアタリによるメディアの未来。 過去の歴史と未来を語る。 マスメディアは形を変えて残る。 情報流通に力を及ぼしているのはSNSだ。 まさに玉石混交の情報。 解釈する側の人間の処理能力は上がっていないのだから、いかに正しい情報を識別するかが重要になる。 著者の主張するのはデジタル•アッヴィージの確立。 教育、記者の育成、消費者のツール使用能力向上、プラットフォーマーの解体である。 それにしても紙の新聞の発行部数の世界1位と2位が日本とは思わなかった。 日本の新聞業界は当面安泰らしい。2021/12/30

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