内容説明
――毒を啖うて死なば本望と心得よ。将軍の毒味役、通称鬼役の矢背蔵人介は、毒味御用の一方で、江戸の悪を成敗してきた。そんな鬼役を支える家族がいる。養母で薙刀の達人の志乃、剣は不得手だが勉学熱心な息子の鐡太郎、成敗御用を支える用人の串部六郎太……。そんな家族たちの「もうひとつの物語」を綴った短編六編を収録。鬼役ファンならずともハマる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
110
主役矢背蔵人介を支える脇役さんを主人公にした短編、日頃の素顔が読み取れて面白かったですね、ますます本編が楽しみに。2016/06/16
いつでも母さん
78
外伝。これも良い~!義母・志乃始め串部や、伝右衛門、気になっていた息子・鐡太郎の様子も知ることが出来て、坂岡作家確かにボーナス頂きました!鬼役様の「抜いたときが、おぬしの死ぬときだ」の文句しかと受けとった次第。本編が待ち遠しや。2016/03/15
はつばあば
61
これも外せない。このシリーズの脇役達のあれこれ。志乃さんはいつもシリーズ準主役級で登場しているが、ご落胤の宗次郎。京に来たのに相も変わらず置屋へ入り浸りどすかいな。と、小言を言いたくなる宗次郎に対して、なんともどかしい串部よ。大きな体をしてからに・・とこれまた小言を言ってしまう。忘れてました、鬼役の一人息子も大阪の洪庵の元で勉学に励んでおるが・・これまた恋には疎い。外伝はそれぞれの胸の内。2017/02/06
ベルるるる
26
鐡太郎が頑張ってる姿を読めたのは嬉しかった。スリの仙吉・・義理堅くていい男じゃないですか。いい人??と知り合えてよかったね。2017/02/28
み
25
さくさくと♪櫛部さんの過去って、悲しいですね。志乃さまは、あたしの憧れるイカシタばばぁ像です(^^)このシリーズは、も少したまったら手にしよっかな。2017/06/29