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内容説明
詩人・エッセイストの著者が、独自の作文指導・方法論をつづった実践記録。育児論を展開してきた著者による、言語教育に対する家庭の役割や、作文教育への一工夫の提案などが語られています。 読み進めるほどに、「えっ、これで本当に子どもたちは本当に作文が書けるようになるの?」「こんな方法論もあるのだ」と気づく、作文指導の新しい景色に出会える一冊です。──始めたきっかけは、私の著書の昔からの読者だったお母さん方の「子どもが作文が苦手で困っている」との訴えだった。ちょうど、その頃、私は週2回のペースで地方の私立高校で、国語科の特別講座を受け持ち「書くこと、表現すること」の実践を通し、十代の子たちに向き合っていた。それが一段落し、「小学生のうちに書くことに対して身構えたり、億劫がったりしない気持ちを育てたい」と思う気持ちが強くなっていた。そこで地域の公民館の一室で、受講を希望する子どもたちに私個人のオリジナルな方法で「書く」という行為に向き合い馴染んでもらうことにしたのだった。私自身はこの「場」を「文章表現学び合い寺子屋」、略して「寺子屋」と名づけてきた。(「はじめに」より)
目次
はじめに
第1章 虫食い落ち葉との会話
・詞寄せで作文を遊ぶ
・オノマトペからもう一度
・生徒に弟子入り
・詩を使った自己紹介
・相手の心に寄りそう
・虫食い落ち葉との会話
・吾輩は○○である
第2章 南部煎餅を片手に
・カギカッコ・感嘆符の有効利用
・四コマ漫画から散文へ
・読み聞かせで考える幸せのなかみ
・南部煎餅を片手に
・日本語の言葉さがし
・新聞や折り込みチラシを楽しむ
・描写と表現の具体性の大切さ
第3章 絵画にタイトルをつけてみる
・絵画にタイトルをつけてみる
・さまざまな子との出会い
・親も、わが子を見直す
・気のすむように書かせる
・子どもたちの変化
・「と」で並べて較べて考える
・哲学することの入口に立つ
あとがきにかえて──文筆と育児の融合と帰結
引用・参照文献