精神分析の歩き方

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紙書籍版価格 ¥3,740
  • Kinoppy

精神分析の歩き方

  • 著者名:山崎孝明
  • 価格 ¥3,366(本体¥3,060)
  • 金剛出版(2021/09発売)
  • ポイント 30pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784772418294

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内容説明

「つくづく、いままでになかったタイプの本。この国で精神分析への道を歩いている人が、歩こうとしている人に向けて書いた愛と連帯の書。これが最初の本だということに山崎さんの人柄を感じます」(藤山直樹)
「本当は根源的批判の書だ。自由を得るか、苛立つか。それがあなたの立っている場所を教えてくれる」(東畑開人)

「難しそう」「敷居が高い」「めんどくさそう」――。とかく近づきがたい印象を与えがちな精神分析。その印象を払拭するため、「観光客」に向けて懇切丁寧に書かれた精神分析ワールドツアーガイド。
日本精神分析の100年にわたる歴史の中で、かつてこれほどにやさしく、そしてこれほどに危険な精神分析の書があっただろうか? 精神分析をこれから学ぶ「観光客」に向けて懇切丁寧に書かれたガイドブックでありながら、精神分析を相対化するような痛烈な批判が織り込まれている。
さらには現代メンタルヘルスの大きな潮流である当事者概念・エビデンス概念と渡り合いながら、新世代の精神分析的思考を展開。他ならぬ「いま」における精神分析の存在意義を問うた一冊。

目次

第I部 初学者のための精神分析ガイド
 第1章 私はどんなふうに精神分析を学んできたか
 第2章 日本精神分析史――分析的と力動的
 第3章 日本精神分析マップ――コミュニティを横断する
第II部 精神分析観光は遺跡巡りか?――心理臨床における精神分析の位置
 第4章 日本心理臨床史――「闘争の時代」を超えて
 第5章 心理臨床学外史――反論と応答
第III部 現地に赴く前に
 第6章 「独り善がり」の治療者――環境とクライエントのニードを捉える
 第7章 二つのアセスメント――精神分析中心か? クライエント中心か?
 第8章 「ふつうの面接」を考える――援助法の四象限
 第9章 モチベーション論――面接の実際問題
 第10章 それでも、考えるべきこと――パターナリズム再考
第IV部 精神分析水先案内
 第11章 いま、精神分析が存在する意義
 第12章 カルトを超えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

42
なかなか感想が書き辛い本です。確かに精神分析は気になる。それは「分かっている」ということが究極的に問われるから。宗教は自己満足で済むが、精神分析は神以外の応答可能な他者がいる。無意識は「分からない」境界を確定させ、稜線の向こう側は定義上みえないから、というのが色々考えた上での感想でしょうか。(そして、この感想を書くことでも覗かれっちゃっていると思ってしまうから感想が書き辛いのですが…)重版している割には感想が少ないということが、本書で指摘されていた閉鎖的な業界事情の別の理由としてあるのかなという印象でした2022/05/01

たっきー

7
精神分析を専門にはしていないがどんなものか知りたいという人向けに、という本書。医療、心理、福祉の周辺の方には精神分析について一定の知識が得られるだろう。著者がいろいろな現場で仕事をしてきたからこそ、精神分析の流派についても相対化してみられている。「独り善がり」というコラムで、失敗談があるのも親しみやすくて良い。どの分野にもあるだろうけど、自分がやっていることが1番と自信満々に言いきっちゃうのはまずいしね…2021/10/09

ひろか

7
面白いですね〜。ぜひ賛否両論を巻き込みながら、議論が深まるといいですね。明らかに東畑さんを意識していると思われますが、中堅の方から発信、大賛成です。 ところで、本書が発売されてすぐ、例の図がネットに上がっており、批判してしていた御大を見かけた。相変わらずだなと思った。立派な方だとは思うが、正直いらないなと思う。2021/06/20

くろねこ

7
日本の心理臨床の歴史は勉強になり。アセスメントのところは立場が違っても気付かされること多かった。しかし何より最後の部がすごかった。いま精神分析は何をもたらせるか、欠けているものは何か。かなり刺激的。熱量もすごい。精神分析への愛があふれてる。2021/06/02

むく

5
精神分析のと銘打たれてはいるが、精神分析の世界を観光してみようと思わせる以上の収穫が沢山あった。各学派の特徴、心理臨床界の歴史、精神分析の現在位置…等々、従来バラバラに存在していた(ように私は感じていた)情報がガイドブックというコンセプトで纏めあげられており、文字通り迷子にならずに読み進められた。また精神分析の相対化が進むのとパラレルに自分の日々の実践の相対化も進んだ感覚。内容に説得力も共感も感じられ、つまり共通言語の存在を感じたのも個人的には収穫。問題提起の書なんだろうけど、読みながら元気が出た(笑)。2021/12/20

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