角川ソフィア文庫<br> 小泉八雲 日本美と霊性の発見者

個数:1
紙書籍版価格
¥968
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価

角川ソフィア文庫
小泉八雲 日本美と霊性の発見者

  • 著者名:池田雅之【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 特価 ¥484(本体¥440)
  • KADOKAWA(2021/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044006709

ファイル: /

内容説明

教師として日本各地を訪れた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、庶民生活の中にある「単純、善良、素朴さ」を愛す一方、西洋化を推し進める「新日本」に幻滅する。彼が見つめ、追い求めたものとは何か。横浜上陸から松江・熊本・神戸そして東京で亡くなるまで――八雲文学研究と邦訳の第一人者が、作品・書簡・講義録等から、十四年間の足跡と心の軌跡を辿る。いま、私たちが見直すべき日本文化を再発見するための八雲案内。

はじめに――失われゆく日本の心を見つめて

第一章 小泉八雲はなぜ日本にやって来たのか――漂泊・幽霊・ユートピア
1 激情家・小泉八雲の生涯をたどる
2 日本という永遠のヴィジョン
3 八雲の松江 松江の八雲
4 二つの日本ござ松江から熊本へ
5 なぜ熊本を去ったのか

第二章 教育者としての小泉八雲――想像力・共感・非個性
1 教育への情熱
2 教育における想像力とは何か
3 語り部のかたりなす文学講義
4 〈ゴーストリィー〉なものの響き合い――『怪談』と『講義録』の関連性

第三章 小泉八雲が私たちに語りかけてくるもの――死者と生者の共同体
1 原風景をたどるござ自伝的断篇が伝える霊的世界
2 夢の小宇宙としての再話文学
3 〈永遠に女性的なるもの〉をめぐって
4 妖精たちの棲むところ

小泉八雲略年譜
参考文献(参照した八雲関係の著作)
あとがき――真・善・美へと向かう歩み

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

91
現在の小泉八雲研究者・翻訳者の第一人者であられる池田先生による「八雲論」です。八雲が日本に来た経緯い、八雲がの本で行った教育の在り方、八雲による作品をいかに干渉するかがわかりやすく論じられています。これを最初に読んで「日本の面影」「日本の怪談」の4冊を読めば小泉八雲のすべてを知ることができます。2022/11/21

組織液

11
八雲、結構激情家だったんだなぁ…。出版社宛ての絶縁状の激しい文体や、何かあるとすぐ「陰謀だ!」と怒鳴った…って、正直近くにはいて欲しくないかも()。しかし非常に魅力的な人物ということも伝わってきました。決してエリートコースの人生を歩んだわけではない八雲が異国の大学で教鞭をとり、しかもその講義が大盛況だったって凄いですね(なお漱石)。教科書問題に対する意識や日本人の個性のなさへの指摘など、教育者としての八雲がここまで優れた人物であったとは知りませんでした。『小泉八雲東大講義録』も読んでみたいです。2023/09/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18455255
  • ご注意事項