内容説明
2020年におこったコロナ禍において、高校吹奏楽部に関わる学生たちも、自宅待機によるクラブ活動の自粛や吹奏楽コンクールの中止などさまざまな困難にみまわれた。そのとき、京都橘高等学校・東海大学付属高輪台高等学校・水戸女子高等学校・山形県立鶴岡工業高等学校・北海道札幌白石高等学校の各吹奏楽部が、その状況をどのように乗り越えたかを描いたオムニバスノンフィクションストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sachiyo🐮牛乳
10
#読了 #紺いろ読書記録 吹奏楽部の強豪と言われる全国的にも有名な5つの高校のドキュメンタリー。 3年生が引退し新部長が着任。 先輩から引き継いだ全国大会の夢。 いよいよ自分たちの代が始まる。 そんな希望に胸を膨らませた2020年1月。 いつも通りの1年になるはずだった部活のラストイヤー。 コロナが全てをひっくり返した。 そのときに、高校生たちがどんな思いでどんな日常を過ごしていたか、おとながどう動いたか、ゆるやかに日常を取り戻している今こそ記録として後世に残したい一冊。2023/03/22
あおい
10
全国大会、定期演奏会など活躍の場をコロナで奪われ、日々の練習さえ思うように出来なかった吹奏楽部。その中で自分達にできる事を精一杯頑張った高校生達の姿に感動しました。2022/05/19
明音
1
吹奏学部出身なので、コロナ過でコンクール中止や活動制限がされる中、学生達はどんな想いで過ごしていたのだろうと気になっていた時にみつけました。それぞれの場所で、それぞれの葛藤と闘いながらも前向きに部活に取り組んでいる姿に感動しました。残念な気持ちは消えませんが、目標に向かって頑張ったことは無駄にはならないと再認識させられました。2022/08/14
るみこ
1
コロナ禍で頑張った高校吹奏楽部。辛かったね、だけど得るものもあったはず。何事も無駄にはしない子供たちにエールを送りたい。2021/11/29
卓ちゃん
1
2020年、コロナの影響で吹奏楽の各種大会が中止となってしまい、多くの部員の心にぽっかりと大きな穴が開いてしまった。しかし、長い人生、今後もっともっと困難なことを経験することがあるかもしれない。この1年の経験を今後の人生に活かしていってほしい。 それにしても、定期演奏会の前日、部員にコロナの濃厚接触者が出て、また大切な本番が失われるかもしれない時の部長の「定演より心配なのはあの子のことや。コロナも不安やろうし、もしかしたら自分を責めてるかもしれへん」という言葉は、自分ならとても言えなかっただろう。2021/11/18