暴力論

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暴力論

  • 著者名:高原到【著】
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  • 特価 ¥1,824(本体¥1,659)
  • 講談社(2021/09発売)
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  • ISBN:9784065244500

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内容説明

いじめ、ハラスメント、性暴力、ヘイトクライム、テロ、戦争、原爆、ジェノサイド……私たちの日常は、常に大小の「暴力」に曝されている。いったい何が暴力を起動させるのか――大江健三郎「政治少年死す」、大岡昇平「俘虜記」、柄谷行人「日本近代文学の起源」、武田泰淳「第一のボタン」、井伏鱒二「黒い雨」、奥泉光「石の来歴」、原民喜「夏の花」、ジョージ・オーウェル「1984年」、ジョナサン・リテル「慈しみの女神たち」など、内外の優れた文学に現れた「暴力」を緻密に追究することによって、闇に包まれたその根源へと迫っていく。群像新人賞評論部門優秀作を受賞しデビューした気鋭が真正面から挑む、力作評論!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

18
大江健三郎『政治少年死す』がなぜ発禁になったのか知りたかった。それは純粋天皇制というテロリスト山口二矢という十七歳の少年の感情を描いたからだという。そのあとに沢木耕太郎『テロルの決算』は評価されたのは、テロリストよりも暗殺された浅沼首相にスポットを当てたからだという。当時この問題を純粋に追求していたのが三島由紀夫で、「純粋天皇制」を求める限り自死せざる得なかった。三島も大江も天皇制はすでにアメリカの属国として民主主義を受け入れた時点で滅んでおり、その逃走線を闘争として右翼青年の憤りがあったとする。2025/06/04

Go Extreme

2
暴力の発生:テロリストが、生まれる「セヴンティーン」「政治少年死す」試論 暴力の二つのボタン ジョージ・オーウェルと武田泰淳 暴力の爪痕:日本近代文学の敗戦 「夏の花」と『黒い雨』 歪められた顔、奪われた言葉 「原爆乙女」をめぐって 暴力の語り:二つのフィリピン戦 大岡昇平と奥泉光における死者の顔 虐殺の言語学『慈しみの女神たち』のナラティヴ 2021/11/04

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