京都祇園もも吉庵のあまから帖4

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京都祇園もも吉庵のあまから帖4

  • 著者名:志賀内泰弘
  • 価格 ¥709(本体¥645)
  • PHP研究所(2021/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569901572

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内容説明

京都・祇園の片隅にひっそりと佇む甘味処「もも吉庵」。店を営む元芸妓のもも吉の、趣向を凝らした麩もちぜんざいと人柄に惹かれ、お客が今日も訪れる――。楽しいはずの修学旅行で、終始沈んだ表情の女の子が抱える事情とは。病のため職を失った男が起こした、思いもよらぬ行動。声を失った舞妓と、駆け出しの料理人の淡い恋。――古都の風情と、花街に集う人々のひたむきに生きる姿を描いた人情物語。朝日新聞、読売新聞、中日新聞、夕刊フジ、MBSラジオ、雑誌「ダ・ヴィンチ」……、各メディアで話題の人気シリーズ第四弾。文庫オリジナル。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

100
シリーズ4作目。今回もいろいろ悩み人生に迷いのある人達をもも吉庵のお母さんが正しい道に戻してくれる。京都ならではの風習や独特の言い回しが気に入って追いかけているシリーズ。本編にも出てくる出町ふたばの豆大福や阿闍梨餅は私も大好きな和菓子だから読んでたら食べたくなった。でもいつ行っても行列だから買う時はいつも欲張ってしまう😅2023/02/21

とし

88
京都で知る人ぞ知る甘味処「もも吉庵」。もも吉の常連満福院の住職隠源、隠善親子が面白いですよね、最後は名物の麩もちぜんざいで癒やされます。 2021/12/14

カメ吉

87
シリーズ4作目。5話からなる短編集ですが今回も深く重く厳しくけど優しいお話ばかり。どの話もたぶん多くの人が抱えてる不幸な運命、宿命そして自分の選択誤りからの不遇を嘆く様を書いてます。自分もそうでこんなに頑張ったのに。こんなに苦労したのに。ってそれに合った見返りを望んでしまう。しかしこの作品の「もも吉庵」のお母はんはそんな人間の弱い心、黒い部分を見透かした上で厳しく、そして優しく前を向かせてくれる。まさに心が荒んだ時や心が病んでる時に読みたい作品でした。阿闍梨餅や出町ふたばの豆餅など好物も登場してよかった。2021/10/17

Ikutan

65
今回は修学旅行生のお話から。もも吉姐さんの言葉も響いたけれど、友達の言葉に救われましたね。第2話は、梯子に上がれなくなってホームレスになった庭師のお話。厳しい言葉の中にもも吉姐さんの愛情が詰まっています。第3話は朱音ちゃんのお話。要領が悪くて何をしても時間のかかる朱音ちゃん。でも彼女の良さは今回も伝わりましたね。『人は信なり、人は仁なり』第4話は、ようやく舞妓としてお店出しになる奈々江ちゃんの恋のお話。いつかまた、会話ができるようになるといいね。最後は和菓子職人の兄弟のお話。京都の甘味処の案内が嬉しいね。2023/06/14

本詠み人

64
祇園にひっそりと佇む甘味処「もも吉庵」…一見さんお断りの麸もちぜんざいオンリーの店で起こる悲喜こもごも、第4弾。愛をもって厳しく叱ってくれる人って、年とともにどんどん減っていく気がする。この物語に登場する店主もも吉はそんな人。五つの小篇の主人公たちは彼女と出会えて幸せだ。特に2章の彷徨い人と4章の青年のお話にグッときた🥲3章の朱音さんは周りを優しさという灯りで照らす人…そんな人に私もなりたいな。2022/04/06

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