コモンズ:スコラ<br> コモンズ:スコラ vol.18 ピアノへの旅 (commmons:schola〈音楽の学校〉)

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コモンズ:スコラ
コモンズ:スコラ vol.18 ピアノへの旅 (commmons:schola〈音楽の学校〉)

  • ISBN:9784865592320

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内容説明

2008年にVol.1『J.S.バッハ』でスタートし、2018年『ロマン派音楽』まで17巻(CDと本)をエイベックスから刊行してきた、坂本龍一監修のユニークな音楽全集〈音楽の学校=コモンズ・スコラ〉。このVol.18から、プレイリストで音楽を聴きながら読む書籍として生まれ変わります。

リニューアル第1弾のテーマは、坂本龍一がもっとも長く深く付き合ってきた楽器、ピアノ。だれにでも正確で大きな音が出すことができて、「楽器の王様」とも呼ばれるピアノは、ギターと並んで世界的にもっともポピュラーな楽器です。

本書では、そのピアノ成立史のミステリーに挑むとともに、工業化の粋を極めたピアノという楽器とその音楽の本質を多彩な視点から縦横無尽に語り合います。東日本大震災で出会った「津波ピアノ」に象徴されるように、ピアノを不自由で儚い楽器ととらえ近代に抗う坂本の楽器観・音楽観も浮き彫りになります。

ゲストに迎えたのは、ピアノよりさらに古い鍵盤楽器の成立史に詳しい研究者・上尾信也さんと、中欧・東欧の芸術音楽、民族音楽がご専門でピアノをめぐる文化史にも造詣の深い音楽学者・伊東信宏さんのおふたり。

第1部は3人の鼎談。国立音楽大学の楽器学資料館で歴史的な鍵盤楽器に触れたあと(カラーで紹介)、紀元前のローマ、ギリシャやイスラム世界まで視野を広げて、ピアノ成立史のミステリーに挑みます。

後半の第2部は坂本×伊東の対談。バッハからライヒまで、坂本が慣れ親しんできたピアノ曲を聴きながら、不自然で不自由で、そこがいじらしくもある楽器=ピアノの本質に迫ります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

29square

9
坂本龍一のアルバム「async」は架空のタルコフスキー映画サントラとして製作された、と聞きその創作の源泉を知りたく本書を取った。 ピアノが自然の音を規律に嵌め込む極めてヨーロッパ的な楽器である事への、ある種の反駁という観点が興味深い。メロディではなく響きを、音楽に物語も数学も要らない、あるがままの音を聴いて欲しいという彼の叫びがもう僕たちには聞こえないのはとても残念。2023/07/09

takataka

0
★★★★☆ 鍵盤楽器の起源を遡り、ピアノという楽器の本質を考える第一部。坂本教授の選曲によるピアノ曲とピアニストにまつわる話から広がる教授の話題が楽しい第二部。読みながら選曲された曲が聴きたかった。2022/01/04

遠藤 悪

0
CDが付かなくなって残念だけど、興味深いトピックばかりで面白い内容の本でした。2021/12/10

かずや

0
歴史体験のコーナーでは、おもちゃで遊ぶ子供みたいなのを想像して、なんか笑ってしまった。文中のタイミングで音源が聴けるオーディオブックスタイルの媒体があれば買い直したい。2021/09/20

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