ちいさな大きなたからもの 特別養子縁組からはじまる家族のカタチ

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ちいさな大きなたからもの 特別養子縁組からはじまる家族のカタチ

  • ISBN:9784908925566

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内容説明

元宝塚歌劇団月組トップスター瀬奈じゅんさんは、夫の千田真司さんと結婚したのを機に、不妊治療を始めます。いつしか「妊娠」がゴールになっていた辛い治療の日々。そんな中「特別養子縁組」という制度を知り、これが最後と決めた不妊治療に挑みます。しかし結果は叶わず。二人は涙しました。
特別養子縁組で子供を迎えると決意したふたりは迎え入れの準備を進めます。ほどなくして迎え入れる子供が生まれたとの知らせが届いたとき、瀬奈さんは、自分を取り巻く光の色合いが一気に変わったといいます。そして生後5日の赤ちゃんを迎え、新しい家族の日々がスタートしました。

瀬奈じゅんさん、千田真司さん夫妻の体験を通じて、不妊治療に悩んでいる方や、病気、その他さまざまな事情で子どもををあきらめないといけないと思っている人たちにむけて、産むことだけが選択肢じゃない。特別養子縁組という選択肢もある。ということを示した作品です。

「特別養子縁組は、子どものための制度であると同時に、親も子どもも、お互いに幸せになれる制度なのだと感じています。
息子も将来、何らかの思いを抱えるときは来るでしょう。でも自分を取り巻く人、世の中の人の考えが、僕たちのような家族を受け入れてくれるものであれば、悩みを少しでも減らしてあげられるかもしれないと思います。
僕たちが望むのは、特別養子縁組家庭で育った子どもが、特別視されないことです。さまざまな家族のカタチを受け入れてくれる世の中で、一人でも多くの子どもが、幸せに育ってくれることを願っています。」(本文より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃが

52
不妊治療の辛い日々を過ぎ、ようやく生後5日の子どもを迎える特別養子縁組に巡り合った。元宝塚スターとダンサーのご夫婦の葛藤と喜びやこれからの生活を綴ったエッセイ。愛着という絆を深めるためには特別養子縁組で生後間もない子どもを迎えるほうが子どもたちにとっていいのだろう。が、このご夫婦には特別養子縁組制度のハードルは高くないとあったが、環境、経済力、子どもとの相性や期待感など難しさがありそうだった。シングルでも特別養子縁組ができるような法整備や、なにより出産した女性が育てられるような懐の深い社会であってほしい。2020/01/26

おれんじぺこ♪(16年生)

31
好きな女優さん(瀬奈じゅんさん)が特別養子縁組でお子さんを家族に、という話は聞いていたので本がでいると知って借りてみた。これを読んで(特別養子縁組)のすべてが理解できるわけではないけれど、ご夫婦のそこにたどり着くまでの長い道のりがわかる。親子の形、夫婦の形、家族の形は本当に人それぞれ。〇〇だからかわいいそう、とか思うのは余計なお世話だなと改めて思う。私もそういう感情を持たないようにしよう。2020/10/25

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

16
これは覚悟と選択と交渉が大切である、という物語。何を必要とするか、という選択、それを手にするために障壁があればそれを乗り越えるために交渉する、そして投げ出さない覚悟。不妊治療をやめるという選択から始まった、家族をつくりあげていくためのプロセス。覚悟に基づいた様々な選択の積み重ね。特別養子縁組という仕組みは産みの親、育ての親、そして行政、携わるすべての人をハッピーにするということに頷くしかない。2020/08/29

みーなんきー

11
宝塚元月組トップスターの瀬奈じゅんさん、存じ上げなかったけど、退団し、結婚した時には出産年齢が、ギリギリで、それから不妊治療を始めたけど、なかなか授からず…特別養子縁組をするまでの経緯を本にされたようです。不妊治療中の苦労や胸の内、とその後のお子さんに会うまでの葛藤、有名人であるが故の子を守る為の苦労、など、誤解を生まないためにも本にしたそうです2024/07/08

じゅんた

9
不妊治療の辛さも沢山つづられていて、私の友人達の苦労と涙を思い出しました。養子に賛否両論はあれども、赤ちゃんがか弱い手を伸ばしてきた時に、受け止めて必死で応える、そのやりとりで親子になっていく気がします。勿論、血縁でない子を責任を持って育てるには覚悟がいるとは思います。でも、本当の親子になれるかどうかに、血縁は関係ないとも思うのです。本の中で「愛着」について説明があります。そうそう、それ、言いたかった事!「あなたがいるだけで夢のような毎日だよ。 」そう言える子育ては本当に幸せですね。2021/01/20

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