山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 山・原野・牧場

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 山・原野・牧場

  • 著者名:坂本直行
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 山と溪谷社(2021/09発売)
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  • ISBN:9784635049313

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内容説明

北海道の大地に生き、日高の山々を愛した画家・坂本直行の若き日の画文集を文庫化。
昭和初期、日高山脈を望む十勝平野の開拓牧場で、厳しい開墾労働の日々をおくりつつ、
家畜や野生動物との触れ合い、開拓農民の生活、終生愛し続けた原野の自然と日高の山々への思いを、みずみずしい筆で描く。

■著者紹介
坂本 直行(さかもと なおゆき)
1906(明治39)年生れ。北海道大学農学部実科卒業。在学中は山岳部員として活躍。
30(昭和5)年北海道に帰り、広尾で友人が営む野崎牧場で働く。
36年同町下野塚の未開拓地に入植し開拓に従事。困難な生活の余暇に日高など北海道の山野を主題に、絵筆をとり続け、雑誌「山」などに作品を掲載する。
60(昭和35)年、山岳画家として立ち、農業から離れる。
著書に『山・原野・牧場』『雪原の足あと』『開墾の記』ほか。
82(昭和57)年逝去。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さゆう

2
北海道を訪れた時、雪冠の山々を見て、全部富士山に見えると言ったら笑われたことを思い出した。アルバイトで畑の雑草取りに参加したら、畑の端が見えずに途方に暮れたこともあった。著者のように原野と格闘するようなことは無かったければ、大地がただただひたすらに続きくのが北海道だと記憶している。2023/04/05

徳島の迷人

1
1930年代、日高山脈東麓の牧場の四季の生活を純朴に記録する。登山好きでもある著者が、父の反対を押し切って友との牧場経営に乗り出す。発動機はあるがまだまだ普及しておらず、牛馬の力に頼る時代。様々な生物と自然現象と同じ人々との強い関わりも書かれる。半年も続く冬の厳しさは南の人間には閉口しそうだが、冬ならではの美しさや感覚も克明に表現されている。機械が出てこない景色を描いた水彩画からは、冷たくて爽やかな風すら感じそうだ。牧場経営は大変な割に貧しいが、嬉しい副産物も多い。「合理主義は人生の万能薬じゃない」2022/04/03

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