岩波ジュニア新書<br> 王様でたどるイギリス史

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岩波ジュニア新書
王様でたどるイギリス史

  • 著者名:池上俊一
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 岩波書店(2021/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005008476

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内容説明

フランス人ウィリアム1世征服王,海賊エリザベス1世,悪魔学者ジェームズ1世,お百姓王ジョージ3世…….個性的な王様たちのもとで醸成された文化と気質を深く深~く掘り下げて,現代へとつながるイギリスの素顔に迫ります.「紅茶を飲む英国紳士」はなぜ生まれたのか? 「料理がマズイ」は戦略だった!? イギリスの「なぜ」がわかる本!

目次

はじめに┴第1章 乱立する王国 アングロ・サクソン諸王からエドワード証聖王まで 四〇〇頃~一〇六六年┴ローマ人の撤退/七王国の時代/デーン人の侵攻とアルフレッド大王/クヌートの北海帝国/スコットランドのアルヴァ王国/伝道師アウグスティヌスとケルト系修道院の役割┴第2章 フランス語を話す「帝国」の王たち ウィリアム一世からジョン欠地王まで 一〇六六~一二一六年┴ノルマン・コンクェスト/集権的封建制度の浸透/ドゥームズデイ・ブック/ヘンリ一世の治績/スティーヴンvs.マティルダ/「アンジュー帝国」とは何か/ヘンリ二世治下の統治機構/アイルランドとウェールズの征服/ジェラルド・オブ・ウェールズの探訪記/十字軍に夢中なリチャード獅子心王/王様はフランス人/マグナ・カルタの意義/農民の暮らし/スコットランドの動き/アーサー王伝説誕生/奇跡をおこす王┴第3章 法律・議会・立憲君主 ヘンリ三世からヘンリ七世まで 一二一六~一五〇九年┴オックスフォード条款/「プリンス・オブ・ウェールズ」とスコットランド侵攻/騎士道に夢中な王/セント・ジョージ崇敬/模範議会/寵臣の跋扈/百年戦争の始まり/ワット・タイラーの乱/百年戦争の結末/薔薇戦争─果てしない殺し合い/都市の商人と職人/ロビン・フッド伝説┴第4章 絶対主義の確立とルネサンス ヘンリ八世からジェームズ一世まで 一五〇九~一六二五年┴ヘンリ八世の対外政策/英国国教会の誕生/国王至上法と礼拝統一法/エリザベス朝ルネサンス/海賊としての女王/長老派を国教とするスコットランド/悪魔学者の王ジェームズ一世/ジェントルマンの台頭/納得の階級社会/救貧法と怠惰な貧者┴第5章 革命のもたらしたもの チャールズ一世からジョージ三世まで 一六二五~一八二〇年┴王の処刑,ピューリタン革命/クロムウェルによる共和制/拡大する植民地政策/王政復古/名誉革命へ/スペイン継承戦争とグレートブリテン連合王国の成立/議院内閣制の発達/王様はドイツ人/お百姓ジョージ/植民地戦争とフランスとの対立/「イギリス国民」の形成/アイルランドのたどった道/紅茶を飲む英国レディ/ビールとジン/囲い込みから産業革命へ/すばらしき庭園/プラント・ハンターの活躍/偉業の象徴,動物園/個人主義者の社交/チャリティーの深層/福祉君主制/勇猛にして無慈悲な人びと/軍人としての王/あっさりしたイギリス人/死に魅入られた人びと/パブリック・スクールの役割/現実重視の経験論/功利主義の思想家たち/ユーモアあふれるイギリス人/ホガースの風刺画/風刺文学の隆盛/闘鶏・熊いじめ・キツネ狩り/動物愛護とペット犬の登場/国民性創造の時代┴第6章 大英帝国の建設 ジョージ四世からエドワード七世まで 一八二〇~一九一〇年┴カトリック解放へ/選挙法改正/ヴィクトリア朝の帝国建設/道徳的君主制/栄光の裏側/遅れる女性解放/「白人の責務」論/「想像の帝国」と栄誉/分断統治の得意技/レディ・トラベラー/味に無頓着な王/イギリス料理はまずい?─味覚破壊教育/ロンドン万国博覧会/死ぬ前にもう一度パブに/居心地良き家庭さえあれば/美しいイギリス風景/フェアプレーの精神/クリケット,ポロ,競馬と近代スポーツの発祥/ゴシック小説から推理小説へ/イギリス王室御用達/背広の誕生┴第7章 メディアと伴走する大衆王 ジョージ五世からエリザベス二世まで 一九一〇年~┴第一次世界大戦と労働党の台頭/アイルランド問題の帰趨/声を伝える国王/第二次世界大戦と解体する帝国/福祉国家の行方/鉄の女の挑戦とその後/開かれた王室への努力/スコットランド独立運動とEU離脱の衝撃/イギリスの政治制度と王様の役割/イギリス国民の代表としての王様┴あとがき┴イギリス王室の家系図┴イギリス史年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

29
うわあ、わかりやすい!高校生にお勧めできると思う簡潔な説明、主観が入りすぎないけれど楽しいトリビアに満ちた内容。駆け足で王様たちとその時代を紹介しつつ、その過程で培われた「イギリス」が説明されていきます。また、巻末には家系図(エリザベス2世現在まで)が見開きで紹介され、これまたわかりやすかったです。同じ著者のほかの本も読んでみます!2021/01/12

nnpusnsn1945

29
題名の通り、王様からイギリスの歴史を辿っている。しかしながら、合間に、民衆の生活、文化、植民地問題等についてバランスよく取り上げらていた。国民の気質も解説されているが、これまた面白い。自由のためなら勝手な王様も処刑するが、他方で階級制度は文化としてあえて残す。静かにいることを好むと思えば、以外にもパーティーの習慣もある。こうした相反する文化はそそられる。実際に行って少しでも確かめに行きたいくらいだ。2020/11/28

coolflat

14
イギリス通史を読む上でとっかかりにすべき本だろう。入門書としては最も最適ではないか。内容は、紀元前のケルト人渡来からローマ帝国、アングロサクソン人の侵入による七王国(6~7世紀)、ノルマン人の侵攻とアルフレッド大王(9世紀後半)、クヌートの帝国(11世紀前半)、ノルマンコンクエスト(11世紀後半)を書き、中心となるノルマン朝→プランタジネット朝→テューダー朝→スチュアート朝→ハノーヴァー朝(ウィンザー朝)を書く。ノルマン朝からは国王毎に、歴史で何があったかを政治史を中心に書き記しているので、分かりやすい。2017/10/20

花林糖

13
(図書館本)「歴史を王様でたどる」ので全体的に物足りなさを感じながら読了。読みやすく丁寧に書かれているので、手軽に英国の歴史を知りたい人には◎。イギリス料理の不味さ(味覚破壊教育)の理由に納得。2017/04/07

hk

12
事柄の羅列に終始しており「なぜそうなったのか?」についての解説がきわめて手薄になっている。この記述スタイルでは歴史が頭に入ってこないのではないだろうか。少なくともワタシが本書にてイギリスの歴史に明るくなったとは口が裂けても言えない。2017/03/27

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